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ジョギング日記 7月第1週分          

2014.7.5(土)

文京区地域支援フォーラム

 昼から、文京区のアカデミー茗台での「共生のための文京地域支援フォーラム」へ。文京区小石川4丁目に建設予定の知的障害者のグループホームについて、地元から「建設絶対反対」の声が上がった。これを契機に、区民に対して障害者への正しい理解をしてもらい、偏見のない地域づくりのために、障害者の権利擁護を進める目的で設立されたのが、このフォーラムである。過去に5回開催され、今回が6回目。「今こそ試される、地域の底ぢから」というテーマで日浦美智江さんと私の対談が企画された。

 二時間が、短く感じられるほどに、熱のこもった対談であった。日浦さんのスライドを使った説明は、いつもながら感動的であった。私のほうは、何でもかんでも詰め込んで、しゃべりまくった。

 対談を終えてから、日浦さんたちと一緒に、グループホーム建設予定地を見せてもらった。「完成したら、またおいでください」と担当者。ぜひ、そういたいものである。

 楽天イーグルスがソフトバンク相手に、2対5の劣勢の試合を9回に一挙5点で逆転した。今年の不振楽天にとっては、滅多にないこと。こちらも、滅多になく喜んだ。


2014.7.4(金)

地方議会の女性議員のセミナーでの講演

 アメリカ合衆国の独立記念日。建国の精神と心意気を、今の米国がどれだけ持ち続けているだろうか。それはともかく、こういう建国記念日があるのは、うらやましい。

 午後から、「市川房枝政治参画フォーラム」で講演。先方からいただいたテーマは、「2015統一地方選の課題」というものだったが、それとは別な角度から、地方議会のあり方を論じた。聞き手は、30人ほどの地方議会の女性議員と男性議員が3人。熱心に聴いている姿に励まされながら、90分語り終えた。「皆さんの議会では、セクハラヤジありますか?」という逆質問をしそこなったのが心残りである。もう一つの心残りは、日程の関係で、懇親会に出られなかったこと。皆さんの生の声を聞きたかった。

 もう20年近く前にも、このフォーラムで講演したことがある(ような気がする)。その時にもいらした山口みつ子さんが、今日も出ていらっしゃって、講演のあとでの質問もなさった。お元気なことに感激である。参加者の中には、香川県、愛知県、長野県からの方もいらっしゃって、熱心さに感激する。


2014.7.3(木)

拉致被害者の帰還は?

3週間に一回のがんセンターでの受診の日。待合室で田中君代さん、仙台の小池さんとお会いした。皆さん順調なようでなにより。私も、田野崎先生から「順調ですから、このままで」と心強い言葉をいただいた。

 がんセンターから帰宅しても、すぐには次回授業のレジュメづくりには取りかかれない。なんとか、がんばったが、明日に持ち越し。今回は、学生からの質問(数えたら14名)も多いし、誤解(33名)も多数。この一つ一つに回答と解説をするのは、時間がかかる。明日も日程があるし、明日中には完成しないかもしれない。残り2回になった授業である。レジュメづくりにも、授業内容も、精一杯やらしてもらう。

 拉致被害者の帰還を求めて、北朝鮮と日本政府は大詰めの交渉をしているところであるが、政府は北朝鮮への制裁を一部解除する動きを見せている。拉致被害者再調査のための「特別調査委員会」の実効性が確保されているからというのが、解除の理由らしいが、「それはないでしょ」と言いたくなるのは、「特定失踪者問題調査会」だけではない。北朝鮮には、何度もだまされてきた実績がある。ああ、それなのに、またも失敗を繰り返すのか。政府に、特別な裏情報があり、「今回は大丈夫」ということなのだろうか。それにしても、危ない橋である。


2014.7.2(水)

授業は終盤

 今日は水曜日、神奈川大学の授業の日である。3時限の「障害福祉論」ゼミは、グループワークの発表の日。学生にとっては、生まれて初めてのグループワークであり、グループワークに割いた授業は3回だけ。これで立派な発表が出来るとは、期待していなかった。各グループ15分の持ち時間で精一杯発表をしてくれた。詳しくは書かないが、いずれも、期待を上回る出来だった。本格的なグループワークは来学期である。そのための準備になったことはまちがいない。

 4時限の「地方自治論」は13回目。あと2回の授業で今学期は終了である。ということは、定期試験の日程が近いということ。学生も試験準備モードになっている。今日の出席者は164名。一時期より増えている。講師(私のこと)が、最後の授業では、試験のヒントになるようなこと話すと宣言しているので、あと2回の授業も出席率は高くなるだろう。今学期こそ、全般にいい成績を残して欲しいと願うのは、学生だけでなく先生(私のこと)も同じ思いである。


2014.7.1(火)

ワシントン会

 下半期最初の散歩はいつも通り。ラジオ体操もいつもの仲間と、これまたいつもどおり。体調がいいので、身体がよく動く。この調子で、無理せず、無理なく、残り半年も淡々と進んでいきたい。

 なかなか手がつかなかった原稿書き。書き始めたら、すいすいと進んだ。「ガバナンス」8月号の「続アサノ・ネクスト」第46回のテーマは「都議会のセクハラヤジ」。セクハラヤジを糾弾するというのではなく、これが東京都議会で起きたことの意味を掘り下げてみた。執筆にあたって、私が知事時代の女性議員に訊いてみたら、「忘却の彼方だけど宮城県議会でもセクハラヤジはあった」とのこと。「何故、都議会の場合だけ世間が騒ぐのだろう」という指摘につなげたかった。

 夜は、八重洲のおでん屋でワシントン会。今月、厚生労働省から在米に本大使館に赴任する原田朋弘さんの壮行会で、歴代のワシントン勤務の11人が集まる。私が3代目で、今回の原田さんが15代目。こうやって歴代大使館書記官が集うのは珍しい。昔の話に花が咲く。私にとっては、遠い遠い昔話である。


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