浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 8月第1&2週分          

2014.8.9(土)

ぷれジョブ全国大会

 「全ぷれセミナー2014inながの」が長野県佐久市で開催され、神奈川県代表として参加してきた。ぷれジョブの全国大会のことである。ぷれジョブの取組みは各地域に根付き、いまや全国23都道府県に広がっている。一年一度、各地の仲間が集まり、ぷれジョブの原点を確認し、課題を共有する報告会が中心である。私もぷれジョブ藤沢の活動を報告したが、持ち時間は6分。言いたいことの半分も伝えられなかった。  ぷれジョブの創始者、岡山県倉敷市の西幸代先生が「ぷれジョブはいのちの花が咲くところ」という基調報告の後に、10以上の都県から報告があった。中には、準備段階のところもある。セミナー一日目の夕は、懇親会。120人(内半分は長野県)が狭い会場で情報交換を行う。私は、途中で失礼したが、熱気あふれる時間であった。こういう所から、日本が変わっていくような予感がする。


2014.8.8(金).

ふるさとについて

 月刊「年金時代」連載の「新言語学序説」9月号の原稿を完成。「ふるさとについて」がテーマ。原稿を半分書いて、一昨日は就寝となった。翌朝3時、このごろ滅多に聴かないNHKの「ラジオ深夜便」の「にっぽんの歌こころの歌」を聴いたら、「"ふるさと"に寄せて」のタイトルで特集をやっていた。「ふるさとのはなしをしよう」(北原謙二)、「故郷いまだ忘れ難く」(海援隊)、「ふるさとは今もかわらず」(新沼謙治)など。いずれも心に残るいい曲である。原稿の残り半分のところで、曲目と歌詞の一部を引用した。原稿の流れには沿わないが、こんな偶然はあまりない。そのことをネタにしたのは、「寝てもただじゃ起きない」私の性癖がなせる業である。

 代理出産で男女の双子が生まれたが、そのうち男児はダウン症であった。依頼側のオーストラリア夫妻は男児の引き取りを拒み、代理母のタイ人パッタラモン・チャンプアさん(21歳)が男児ギャミー君を引き取った。そのニュースで驚いたが、CNNの報道では真相は違うようだ。ギャミー君の出生時の容態が極めて悪く、1日もたないと聞かされていたので、オーストラリア人夫妻は連れていかなかったという。チャンプアさんのもとには、世界中から支援が寄せられている。

 チャンプアさんは女児も引き取りたいと希望しているようで、そうなると契約違反 の問題となる。単純にオーストラリア夫妻を非難することはできないかもしれない。さらに、「ダウン症は歓迎されない存在なのか」といった根源的問題にも関わる。それも含め、議論が巻き起こること、そしてみんながこの問題を真剣に考えることは望むところである。


2014.8.7(木)

仙台七夕の夜に

 昨日、仙台七夕のことを書いたら、突然、「七夕おどり」の一節「♪仕立ておろしの揃いの浴衣、きんきんきらきらお星さまもうれしそう♪」をくちずさんでいた。仙台七夕の期間は街中に「七夕おどり」の曲があふれ、曲に合わせて踊りの輪も広がる。丘灯至夫作詞・遠藤実作曲で歌は島倉千代子。YouTube で聴いてみたら、一緒にすぐ歌えた。これがいい、実にいい。仙台での子ども時代を思い出してしまう。島倉千代子さんがこんないい歌を残してくれた。お千代さんありがとう。七夕の夜に島倉千代子さんのご冥福をお祈りする。

 今夜は「四人会」の会席。生島ヒロシ、残間里江子、寺島実郎と私の四人だから「四人会」。別々に知り合ったメンバーだが、気が合ってなんとなく続いている。私と残間さんが仙台出身。生島さんは宮城の気仙沼。寺島さんは、宮城大学の講師で仙台にいた。これは偶然で、仙台つながりで始まった仲間ではない。仙台七夕の夜に、知の巨人寺島実郎、人脈が広い残間里江子、手八丁口八丁の生島ヒロシが集まれば談論風発留まるところがない。今宵も「楽しくてためになる」会合であった。


2014.8.6(水)

広島平和記念式典

 暑い暑い日の日中の一番暑い頃、葛飾区更正保護女子会の岩田敦子会長と平沢あや子副会長が我が家においでになった。10月2日(木)の講演会の打ち合わせである。更正保護という地味だが大事な仕事に、ボランティアで活動している女性たちがいる。私として、どれだけお役に立てる話ができるかわからないが、彼女たちのために精一杯やろうと思う。

 今日は、広島市に原爆投下されて69年目の原爆の日。平和記念式典での松井一実広島市長の平和宣言では、核廃絶に努力することを誓った。そして政府には、我が国が平和憲法下でこの69年間戦争をしなかった事実を重く受け止めるように訴えた。集団的自衛権容認の閣議決定には直接触れなかったが、「現憲法下で戦争をしなかった」というところに意味を持たせたかったのだろうか。同席の安倍首相には、そんなことは気にしなかったはず。原発再稼働にも触れて欲しかったのだが、そこまではいかなかったのが、少し残念である。

 仙台では、恒例の七夕祭りが雨にたたられず、盛大に開幕したことは喜ばしい。子どもの頃には毎年見にいったが、このところはTVのニュースで見るだけになってしまった。こちらのほうは、いつまでも続いて欲しい。


2014.8.5(火)

理研笹井氏の自殺

 このところ残忍な事件や不可解な殺人など、驚くような事件が次々と起きている。その中でも、今朝の理化学研究所の笹井芳樹氏の自殺のニュースほどショッキングなものはない。STAP細胞論文についての一連の報道に精通している人たちにとっては、笹井氏の自殺は大きな驚きで受け止められていることだろう。このところ、ずっと入退院を繰り返していたということだから、心労が大きかったことは想像がつく。それにしても、唐突感を禁じ得ない。まだまだやるべきこと、やれることはあったのに、ここで命を断つなんて、日本のこの分野の研究推進にとって大きな損失である。なによりも、笹井氏の心情を察すると、つらかったのだろうの一言である。ご冥福を心からお祈りする。

 こんな事件があっても、今日も暑い暑いの一日である。この暑さは、まだ当分続くらしい。暑さに負けないだけの精神力を鍛えておかなければならない。


2014.8.4(月)

採点終了

 神奈川大学「地方自治論T」の前期期末試験の201人分の採点を終え、採点報告書を作成した。郵送もダメ、ネットで送るのもダメ。教務課に足で届けるのだが、それで終わり。ふーーーっ。


2014.8.3(日)

ぷれジョブ藤沢の月例会は盛会

 ぷれジョブ藤沢の月例会。今日も30人以上の参加を得て盛況である。各チームからの報告の内容もとてもいい。やすらぎケアセンター藤沢で毎週土曜日お仕事をしていた藤井菜菜さんは先月で6ヶ月の満期を終了した。その発表もとても元気で、こちらもうれしくなる。ジョブサポーターの森垣幹郎さんからは、職場の皆様からの寄せ書きが紹介された。さらに、森垣さんから職場の主任のお手紙が菜菜さんに渡され、それを菜菜さんが読み上げるという場面もあった。参加の皆さんからは拍手拍手。次の発表者の清水怜太君もラーメンの古久屋藤沢店でのお仕事6ヶ月を終えたところ。なんと、お店の責任者からのお手紙が披露された。感激、感激の連続である。

 今日の参加者の中には、ぷれジョブを始めたばかりで、月例会も初めてというチームが2組。どちらのプレイヤーも、第T回目のお仕事からすっかり職場になじんだという報告があり、ほっとすると同時にうれしい限りである。新たにジョブサポーターを始めるお二人の参加があるなど、快調に活動が広がりつつあるのを実感する。

 期末試験の採点も順調に快調に進んでいることを報告して、本日の日記終了。


2014.8.2(土)

採点業務、続き

 午前中、宮沢歯科で診察。4月4日以来4ヶ月ぶり。歯列のレントゲン写真を撮り、その写真を見せてもらう。「ここ、歯間の隙間が大きいところです。気をつけてください」といった注意を受けながら実践的診察である。「折角元気になったんですから、歯を大事にして長生きしましょう」と宮沢先生。全体としては、よく手入れができており、このままがんばりましょうということ。はい、そのとおりがんばります。

 歯科での1時間以外は、根を詰めて、採点に熱中していた。これで倒れても、熱中症とはいわないらしい。採点はまだ4分の1にも。出来のほうは、おおむね予想どおりといったところか。全然出来ていない答案に呆然とするが、出席状況と照らし合わしてみれば、全欠席、またはそれに近い学生のものである。そんな出席状況でも合格点を取れると思って試験に臨んでいるのだろうが、担当教員とすれば、「そんな甘いもんじゃないぞ」と悪態をつきながら採点している。明日もがんばるぞ。


2014.8.1(金)

エルヴィス&カントリーナイト

 夕方、新橋「ツービート」へ。「ツービート」のエルヴィスファンクラブ会長であるのに、「エルヴィス&カントリーナイト」に欠席続きの私としては、是非ともということで出席した。欠席の間に、会長の座を山内泰藏さんに奪われ、私は名誉会長に「格上げ」になっていた。菅原敏・知代子ご夫妻ともお会いするし、なっちゃん・マスターにも喜んでもらった。久しぶりに、エルヴィスの生演奏を堪能した夜である。  

 期末試験の答案が神奈川大学から届いたのが出がけだったので、今日は採点できなかった。明日から一所懸命採点作業にとりかかろう。


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