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ジョギング日記  9月第1週分            

2014.9.6(土)

チケット販売開始

 大船駅から湘南モノレールに乗って湘南江の島駅へ。そこから歩いて3分の片瀬市民センターで講演を頼まれていた。「片瀬江ノ島まちづくり協議会」からボランティア活動についての話、特にぷれジョブの話をして欲しいという依頼である。ぷれジョブを広めようとの思いから、喜んでやってきた。参加者は50人に満たないが、皆さんとても熱心。熱心さの表れだろう。30冊持ち込んだ拙著「運命を生きる」が完売、そしてなんと昨日印刷ができたばかりの「横浜みらいミュージックコラボ2014」のチケットが11枚も売れた。講演に合わせて、チケットをかしわ哲さんが届けてくれた。昨夜遅くまでかかって、かしわ哲さんが通しナンバー打ちをしたチケットである。その1番から11番までのチケットをお買い上げ。「そういう記念すべきチケットなんですよ」と参加者におためごかしに言ったのが効いたのかもしれない。

 その「横浜みらいミュージックコラボ」が11月5日(水)横浜みなとみらいの「はまぎんホール・ヴィアマーレで開催される。かしわ哲さんの率いるサルサガムテープロックバンドと長崎の瑞宝太鼓がコラボをする。障がいのある人達の二大音楽集団のスーパーユニットの結成である。チラシ2000枚の印刷も昨日出来たばかり。そこには「障害のある人のライブパフォーマンスがやがて社会を変えていく。すばらしい!」とつぶやいた私の言葉が紹介されている。

 今日から、チケット販売が開始され、いささか興奮気味の私。お許しあれ。


2014.9.5(金)

近隣の迷惑工事

 夏の暑さはまだ残っているが、見上げれば秋の空。岸根公園の坂にはどんぐりがたくさん落ちている。セミの声は下火になった。日の短さに秋の到来を思う。そんな中の散歩とラジオ体操も秋バージョン。そりゃなんだと訊かれても、うまく答えられない。

 我が家の隣の地所でアパートが解体されている。工事が始まった時には、地震とまちがうような揺れを感じた。解体時に撒き散らす粉塵を避けるために、工事現場を避けて遠回りを強いられる。えらい迷惑であるが、近隣の間では受忍しなければならない。7年前の我が家の改築の際には、同じような迷惑をかけたはずである。お互いにがまんして、「国境地帯での紛争」は避けるのが都会生活の知恵。小さな外交問題である。

 10分ごとに揺れる机に向かって、原稿を書いていた。「新言語学序説」第128回で「東京について」。前回「ふるさとについて」を書いた時から、このテーマは決まっていた。締め切りまで5日も残しての原稿送付である。現在は、月に2,3本の原稿を書くのに苦労している。知事時代に、毎月10本の原稿を書いていたのが信じられない。人間、暇があると仕事の能率はよくないよと友人に教えられたのを思い出す。


2014.9.4(木)

身体は順調、新聞は変調

 築地のがんセンターで受診。クレアチニンの値が1.26と高めのほかは、順調である。久しぶりに撮ってもらった肺のレントゲンの所見も異常なし。「このままでいきましょう」という田野崎先生からの言葉。一昨日、田野崎先生は朝日新聞の石川雅彦記者の取材を受けて、「浅野さんは、ほんとうに模範的な患者です。ただ、その模範ぶりの一部は、奥さんによるところが大きいと、私は思っております」とコメントしたと石川記者から報告を受けていた。そのことを田野崎先生にお伝えしたら、笑っていた。そばで光子も笑っていた。朝日新聞の「患者を生きる」シリーズの私の番が9月末頃掲載の予定だが、そこにこのことが書かれるかどうかはわからない。

 その朝日新聞のこと。従軍慰安婦報道の検証記事を朝日新聞が掲載してから、朝日新聞の紙面で変なことが起きている。昨日の日経新聞夕刊で「池上彰氏が自身の連載コラムを掲載できないと朝日新聞に言われたので、自分から掲載打ち切りを申し入れた」という記事を読んだ。ところが、今朝の朝日新聞には、池上氏のコラム「新聞ななめ読み」が掲載されている。「慰安婦報道検証。訂正、遅きに失したのでは」という内容であるが、この程度のコラムを掲載見合わせにする朝日新聞の感覚が理解できない。そのうえで、「やはり掲載する」というのだから、恥の上塗りである。

 そもそも、8月5日、6日付けの紙面で過去の慰安婦報道の誤りの訂正をしたのに、「ごめんなさい」がない。読者をミスリードしたことを詫びるのは当たり前なのに、それをしないのは、潔くないというより、常識知らずの不作為である。

 もっとおかしい(「笑ってしまう」の意)のは、朝日新聞批判の週刊文春(9月4日号/8月28日発売)の新聞広告を掲載拒否したこと。朝日新聞の根性のなさを世間に知らしめてしまった。その時点で、週刊文春の勝ちである。

 長年朝日新聞を愛読しているが、おかしいなと思う記事は今までにも何度もあった。しかし、今回のあたふたぶりは、記事のおかしさとは別問題である。編集の問題ではなく、社としての姿勢の問題といえる。だからこそ、とても深刻な出来事である。


2014.9.3(水)

安倍改造内閣が発足

 安倍改造内閣が発足した。初入閣が8人だから、それなりに新鮮味はある。ただ、これでも50人以上の「待機組」は残されている。党内の不満は解消されない。女性の入閣は5人。うち3人は初入閣である。高市早苗総務大臣、小渕優子経済産業大臣は大抜擢だろう。これらの大事なポスト、二人の女性大臣がうまくこなせるかどうか。うるさ型の役人が多い役所だから、少し心配であるが、力のある二人である。期待したいところである。

 地方創生大臣という名称は気に入らないが、ここにいろいろもめた石破茂氏を安倍首相は押し込んだ。決まった配下の役人がいるのかどうか。総務省の仕事と重なるのではないかなど、懸念材料は多い。ここで石破大臣が実績をあげたら、有力な総裁候補となるだろうが、逆につまずいたらどうするか。そんなことも心配している。

 改造前の内閣は、閣僚の不祥事、失言がなく、誰も途中交代していない。今回の改造内閣の大臣を見ると、初入閣組に失言ありそうな人が何人かいる。慎重運転だけでは実績を挙げられないが、張り切りすぎて転ばないように。初入閣組へのご祝儀は、辛口でいってみた。


2014.9.2.(火)

一力一夫氏のお別れの会

 爽やかな青空の広がる朝。散歩もラジオ体操も気分よく楽しめる。身体の具合も調子がいい。やっぱり、秋はいいな。

 昼、帝国ホテル「孔雀の間」で「一力一夫氏のお別れの会」に参加。一力氏は、河北新報社主として満88歳の生涯を閉じた。1000人を超す参加者がお別れに駆けつけ、故人の人脈の広さと人徳を偲ばせる。会場では、私の知事時代に、県政記者クラブに在籍した古い友人たちに久しぶりにお会いすることができた。なつかしい。これも、一力氏のお導きであろう。心からご冥福をお祈りする。


2014.9.1(月)

9月になれば

 9月になった。ほぼ一日雨降りで、気温も低い。雨降り前のほんの短い時間に、ラジオ体操を終えたのはラッキーであった。9月になったら空気が違う。そう書いたところで、去年の日記を見たら、この日は前月末から続く猛暑である。その後も猛暑が続いた。ついでに、一昨年は、この日、横浜に大雨洪水警報が発令されていた。

 防災の日である。知事時代は、毎年、場所を変えて防災訓練に参加していた。防災服に身を包み、訓練を統括する。最後に壇上にて講評をする。なんとも気恥ずかしいものだが、恥ずかしさを外に出すと、格好がつかない。今日は、我が家では防災訓練はやらず、災害のことを家族で話し合うだけである。

 毎年恒例だが、竹内まりやの「September」とビリー・ヴォーン楽団の「9月になれば」を聴く。9月になれば内閣改造があり、大学の新学期が始まる。何かが始まるというのはいいことである。


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