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ジョギング日記  1月第3週分           

2015.1.17(土)

阪神淡路大震災から20年

 朝起きたら、右目が赤い。血管が切れたのだろう。光子には「疲れたからでしょう」と診断される。他に原因が思い浮かばないから、きっとそうなのだろう。痛くも痒くもないし、ものを見るのに不自由もない。そうではあるが、鏡で見ると顔つきまで変わって不気味な感じである。右目を冷やしつつおとなしくしている。

 その合間に、月刊「都市問題」の巻頭言の原稿を仕上げる。月に2回の研究会に参加しているが、その研究会を主宰する後藤・安田記念東京都市研究所が発刊している雑誌なので、「喜んで!」と引き受けたものである。締切は1ヶ月以上先だが、「内容はともかく早いのが取り柄」である。

 今日は、阪神淡路大震災から20年目である。テレビでは、震災を回顧する映像とともに、20歳になった被災者が東日本大震災で被災した若者たちに自分たちの経験を語り継ぐ様子も伝えていた。それを見て涙が出たが、それで目が赤くなったのではない。天皇皇后両陛下が、神戸市での追悼式典に出席されたが、寒さも高齢もいとわずに式典に出席するお姿に痛み入る。式の後、防災学習に取り組む舞子高等学校環境防災科の生徒の話に耳を傾けられた。


2015.1.16(金)

造血幹細胞移植委員会

 10時からの「造血幹細胞移植委員会」に出席する。9時45分ごろ厚生労働省のエレベーターに乗り込む。登庁途次の職員らしきものがたくさん乗っている。「君たちに遅刻の概念はないのかね」と声を掛けたかったが、言わずにこらえる。

 委員会は「移植推進法」施行後1年の現状と課題を参考人から聴取し、厚生労働省移植医療対策推進室から説明を伺うという内容である。議論はとても活発。参考人の一人から日本骨髄バンクを誹謗するような発言があり、私から「今の発言は撤回して欲しい」と発言する。そんなハプニングはあったが、とても情報量の多い委員会で、委員の一人としても大いに参考にさせてもらえて満足である。

 委員会終了後、患者委員の鎌田麗子さん、血液情報広場・つばさの橋本明子理事長、臍帯血国際患者支援の会の有田美智代理事長とラーメンを食べながら「反省会」。一次会で終わらず、クレープの店で二次会。皆さんの心の思いを聞かせてもらって、ここでも大いに勉強になる。橋本さんは、「ドナーのその後」、「患者のその後」の調査を始めるという。神戸が拠点の有田さんは、神戸の竹中ナミ(ナミねえ)と一緒になって、元患者の就労支援を始める。骨髄バンク設置運動から、30年近く活動を続けてきた人たちが、今もなお活発に活動を続ける。それが楽しいと笑い飛ばす。頭が下がります。


2015.1.15(木)

今年も半月過ぎた

 昨日が、神奈川大学の今学期最後の授業日であった。「障害福祉論」ゼミは、グループワークの発表。これまでの議論の様子を見ていて、ちゃんとやれるのか心配していた。実際は、予想を大きく裏切る上々の出来であった。4グループすべてが合格点である。厳しいコメントをしたところもあったが、褒めたりなかったことを反省している。

 「地方自治論U」は、今学期の復習は前回で終わりということで、補足として「二元代表制」について詳しく説明した。出席カードには、今学期を振り返っての感想が書かれているのが多かったが、お世辞半分でも授業を高く評価してくれていて、安心した。

 授業のSAの海野一馬君、前林佑輔君、ゼミのSAの蟹沢由希子さんにはこの1年よくアシストしてもらった。彼らとはこれでお別れである。ささやかな別れの宴を大学近くの中華料理屋で催す。今後はそれぞれの職場で活躍することになる。「一年に一回は連絡くれよな」と言って送り出した。

 今日は、築地のがんセンターで受診。小池さんの奥様、田中さん、山本さん、今回はATLサバイバー仲間三人とお会いする。診察の結果は、極めて順調。炎症反応のCRPの値が0.81と高かったのは、6日前の風邪の影響が残っている結果である。次回は4週間後となる。今までの3週間からステージが一つ上がった。

 がんセンターを出て、地方分権研究会に移動。1時間も早く着いたので、市政関係図書館で時間をつぶす。研究会は、地方分権改革と地域民主主義の発展のテーマでの報告書についての議論。原案は座長の新藤宗幸先生が一人で書くと知って驚く。今日も2時間、内容のある議論を展開した。


2015.1.13(火)

「Newsザップ」に出演

 東陽町のスカパー東京メディアセンターに行くために、9時半ごろ、京浜急行横浜駅で電車を待つ。電車を待つ列には、じいさん・ばあさん(私も含む)がやたらに多い。何人かが「年金者組合」と書かれた旗を持っている。その団体さんである。電車に乗り込んだら、車内はじいさん・ばあさんで一杯。優先席のところの吊り革につかまっている。私も同じ。目の前には、若者たちが寝たふりを決め込んでいる。「お前たち、目の前の高齢者が見えないのか。恥を知れ!」と言いたいところだが、黙っている私。京浜急行の優先席には、中国語訳がついている。「博愛席」とある。

 そうこうしているうちに、東陽町に到着。40年前、この辺に住んでいたことがある。歩いて3分でスカパー東京メディアセンターに着く。ここのスタジオで「Newsザップ」というニュース情報番組にゲストコメンテーターとして出演する。番組はBSスカパー(BS241ch)で毎週月曜日ー金曜日11:55ー15:00生放送である。「ラジオとテレビの中間のような番組です」とプロデューサーの水野敬さん。リアルタイムで放送中の「CNN」,[BBC],「日経CNBC」がそれぞれ3回ぐらいずつ流れる。そのたびに、「浅野さん、今のニュースで気になったのは何ですか」と神田愛花キャスターに振られて、短く答える。

 ニュースの合間に、神田キャスターからいろいろ訊かれる。知事時代のこと、年金資産の運用、地方創生、闘病のことなど。そのたびに、長めのコメントをする。「途中で止めませんから、どこまで話してもいいです」と言われている。いつもは、フロアのディレクターから「時間です」、「短めに」の合図があるのとは違って、好きなだけ語れるというのは、精神衛生上もとてもいい。隣に坐る30代半ばの男性、「東大卒ミュージシャン」のグローバーさんはレギュラーコメンテーター。彼の受け答えがなかなか面白い。私と正反対の意見も開陳し、番組が活気づく。神田キャスターの仕切りも慣れたもので、和気藹々という雰囲気で番組が進む。3時間があっという間に過ぎる。ということは、とても楽しかったということである。また呼んでくれるといいな。


2015.1.11(日)

ぷれジョブ藤沢、今年初の定例会

 毎月第二日曜日に開催している「ぷれジョブ藤沢」の定例会。今日が今年最初の定例会である。風邪引きの後ということもあって、欠席するかもしれないと事前に事務局長の内海智子さんに伝えておいた。体調十分だったので、実際は出席したのだが、会場の湘南よみうり新聞社で内海さんと顔を合わせたら「よかった、よかった」と喜んでくれた。風邪が治ってよかったということだろうが、いつもの司会進行を私に代わってやることになるのを回避できてよかったということもあるのかもしれない。

 もう一人「よかった」と言うのは、ぷれジョブを「卒業」した俊樹君。お母さんは「俊樹は浅野さんのギャグが聴きたくて出席する」と説明する。今年最初の定例会に欠席しないで、私自身もよかった、よかったというところ。

 定例会は20人以上の出席を得て、活気ある場になる。プレイヤーの報告では、ラーメン店でお仕事の浩希君がラーメンを作ったというので、拍手拍手。マクドナルドでお仕事をする怜太君のところにお友達がお客様としてやってきて、「怜太君がうらやましいな」と洩らしたということで、「よかったね」。

 ジョブサポーターの確保にはまだまだ苦労しているが、今年も「ぷれジョブ藤沢」の継続発展のために、今年もがんばっていきたい。  


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