浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記 2月第4週分            

2015.2.28(土)

2月は今日まで

 2月は28日まで。通常より2,3日短いだけなのに、あっという間に過ぎた気がする。大学の授業がないぶん、のんびり日程ではある。月末になって、硬い本が結構読めた。ピケティの「21世紀の資本」の本物は読み通す自信がなかったので、「ピケティ入門」で勘弁してもらう。ジョン・ダワーの「敗北を抱きしめて上下」を今頃読んでいるが、これは「本物」である。その他、[ハンナ・アーレント](矢野久美子)、「沈みゆく大国アメリカ」(堤未果)、「愛と暴力の戦後とその後」(赤坂真理)というベストセラーもの、そして「民主主義って本当に最良のルールなのか、世界をまわって考えた」(朝日新聞「カオスの深淵」取材班)というやたら長いタイトルの本も読んでみた。

 散歩は、1月もそうだったが、2月も前半に4回の後は、昨日と今日の全部で6回。すべて昼間の散歩である。昨日も今日も、日差しは春のもので暖かく、歩いていると汗が出てくる。岸根公園では、歩き始めたみいちゃんを含め、その頃の年頃の子が一杯である。よちよち歩きの子には、思わず、高齢者(私のこと)の顔に笑みがこぼれる。もうすぐ本物の春がやってくる。


2015.2.26(木)

地方自治の研究会

 一日中、小雨が降ったりやんだり。寒い一日でもある。そんな中、分権型政策制度研究センターの「人口減少時代における自治体のあり方に関する研究会」(第9回)に出席。新藤宗幸先生の司会のもと、滋賀県、京都府、広島県、佐賀県の担当者と池上岳彦立教大学教授、城本勝NHK解説副委員長、浅野史郎のメンバーで報告書の最終案についての討議。議論の中で、各府県の実態も教えてもらえるので、大学で地方自治論を講じるもの(私のこと)としては参考になることが多い。2時間の議論を終えて、なんとか報告書ができそうである。

 仙台の横田良一さんから電話があり、大腸がんの手術を終えて、先日退院したという。大腸の屈曲部にできたがんで手術は大変むずかしく、途中経過では、腸閉塞も発現したり、予後が大変良くないということを聞いていた。横田さん本人も、一時は自分でもダメかと思ったとのこと。  電話の声はとても元気で安心した。そういったことを言いながら、電話口でお互いに泣いてしまう。退院直後で、まだふらふらするようだが、早い時期に「鳥よし」の店長として復帰を果たすことだろう。私のほうでも待ち遠しい。久しぶりのいいニュースである。


2015.2.24(火)

「ミヤネ屋」

  「ミヤネ屋」出演のため大阪へ。大島さと子さんと春川正明さんと一緒。番組予告では、橋真麻の二度目の恋、消火器の使い方(宮根さん実地に)、男たちのアツイ絆、田タクシー、川崎市の河川敷中1男子殺害事件とあり、出番はないものと思っていた。実際は、宮根さんのこまめな振りで、いつもよりコメントの機会が多かった。

 スタジオには、スタッフの見えるところに「川田アナ、卒業まであと4日」の写真が大きく貼ってある。川田裕美アナウンサーは今月一杯で番組を降りて、4月からはフリーになるらしい。賢くて、読みも上手なかわいいアナウンサーで、私とも気が合っていた。帰る時に、「これで最後だね」と言い合って別れた。新しいところで活躍して欲しい。

 帰宅したら、なっちゃんから「動いているシローさんを見たよー」というメールが届いていた。こんな時間に見ている人がいるんだ。うれし、恥ずかしです。


2015.2.23(月)

JC総研での対談

 午後から飯田橋のJC総研で生協についての対談形式でのインタビュー。担当者に「なんで私なのか」と訊いたら、関係者はこぞって浅野さんにお願いしたいということだったとのこと。厚生省で生協担当の社会局生活課長を大昔に(平成元年ごろ)2年間務めただけだから、取材されても十分に答えられるか自信がない。それでも、2時間の取材に答えて話しているうちに、「生協大好き人間」と言っている頃のことをだんだん思い出してきた。なつかしくもあり、うれしくもあり。楽しい取材であった。お相手は、関西大学教授の杉本貴志氏とJC総研の比嘉政浩氏。


2015.2.22(日)

手帳が戻ってきた

 今朝起きてみて、大事な手帳を紛失していることに気がついた。昨日の行動を思い浮かべてみたら、どうも横浜駅の「みどりの窓口」の中のある場所らしいと絞られた。午後から、横浜駅の「お忘れ物承り所」にでかけてみた。「昨日11時頃、みどりの窓口付近で黒い表紙の手帳をなくした」と係員に告げたら、棚のほうにいって見つけたらしい。ぽんと私の前に見覚えある(当たり前です)手帳を置くではないか。所要3分。まさか、こんなに簡便な手続きで、こんなに簡単に紛失物がみつかるとは思っていなかった。免許証で本人確認をし、署名サインをしたらそれでOK。係員が「次の方どうぞ」と声をかける。しっかりお礼を言う暇もないほどの早業だった。日本のシステムはすごい、JRは大したもんだ。改めて「ありがとうございました」と言いたい。

 ATLサバイバー仲間の南克己さんが、今日の東京マラソン10Kの部で完走したと、本人がCメールで知らせてきた。移植経験者枠があり、それでレースに出た。ATLサバイバーで東京マラソンを完走した人は、以前にいるとしても、そうたくさんではない。快挙である。メールでは、同じサバイバーの若い女性が応援に来たという。これも快挙である。おめでとう。


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