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ジョギング日記 3月第3週分            

2015.3.21(土)

吉浜へ

 この2日間、岩手県大船渡市吉浜に行っていた。昨年7月の「チャリティ・リレーマラソン」に参加した大船渡市立吉浜中学校の大和田先生のお誘いを受けての吉浜行きである。

 昨日、吉浜に着いてすぐ、「東日本大震災津波記念碑建立除幕式」に出席して、除幕のお手伝いをする。立派な記念碑に「奇跡の集落」の銘が刻まれている。大船渡市の吉浜湾に面する吉浜地区は、東日本大震災の大津波で建物被害は民宿2軒のみ、人的被害は海辺で作業中の男性1人が行方不明になっただけである。「奇跡の集落」と呼ばれるのは偶然ではない。1896年の明治三陸大津波、1933年の昭和三陸大津波での被害を受けて、この地区では海辺の低地に家屋を建てないことが常識となって定着している。今回の大津波で被害が極小だったのはそのおかげである。

 除幕式は生徒数35人の吉浜中学校の生徒会が主催。そもそも、記念碑を建立するのも生徒会の発案である。式の最後には、生徒全員による「花は咲く」の合唱。なんと素晴らしい生徒たちだろう。都会の中学生とはひと味違った、純真でひたむきな姿に感銘を受ける。奇跡の中学生たち。

 夜は、仮設の屋台村内の寿司屋に関係者10人が集まっての宴会。そこでの村上洋子校長の被災体験談に感銘を受ける。村上校長の前任校は釜石東中学校である。近接の鵜住居小学校とともに災害教育を徹底していた学校である。大津波の時は、上級生が下級生の手を取り、迅速な避難をしたことで、570人の生徒は全員無事であり、「奇跡の避難劇」を実行した。その後の避難生活は、生徒も教師も同様に大変厳しいものだったらしい。宴会には、戦後すぐの頃の父の職場である吉浜診療所3,4歳を過ごした敞子姉も同席しており、集まった皆さんと共通の話題で盛り上がっていた。姉は「ここのお寿司は、今までで一番おいしい素晴らしいもの」というほど満足の様子。皆さんのお話にも満足の様子で、「来て良かった、吉浜は素晴らしい」と何度も繰り返す。

 その晩は、大船渡湾を一望する大船渡温泉に泊まり、今日は大和田先生の車で陸前高田市を経由して、水沢江刺駅まで送ってもらう。陸前高田市の中心部は、住宅も店舗も完全に流されてしまい、土地の嵩上げ工事だけが目につく。その上を今日はなぜか動いていないが、巨大なベルトコンベアが覆っている。有名な田松原には「奇跡の一本松」だけが立っている。私も姉も言葉少なになる。

 帰りに仙台に寄り、母の顔を見てから横浜に帰り着いた。  


2015.3.19(木)

ご縁は不思議

 12時半から薬樹株式会社の青山オフィスをお借りして、番組収録をする。正しくは「収録される」ということだが、名古屋テレビの「哲人の告白」という番組のためのインタビューの収録である。「哲人の告白」というのは、いかにも大げさだが、これまでも何人も出演しているらしい。放送は3分間だが、その3倍ぐらいの収録時間である。障害福祉と闘病について、市川佳子さんが聞き手となるが、放送では聞き手の声はカットされる。これも面白い経験とはいえる。

 (株)薬樹は、首都圏を中心に150店舗の保険薬局を展開しているが、その他に特例子会社薬樹ウィルを運営している。薬樹ウィルでは障がいのある人たちが白衣の回収・クリーニングの事業を行っている。その一人が描いた絵が数枚オフィスの廊下に展示してあり、それを見ているところもカメラに収められた。絵の作者は、28年前に私が障害福祉課長時代に神奈川県自閉症児者親の会の会長をしていた氏田照子さんのご子息という。これは不思議なご縁である。その後、薬樹の小森雄太社長、入江聖子専務(お二人は姉弟)と歓談。お二人とはなんだか新しいご縁ができそうな予感がする。

 青山から三田に移動して、15時からの公益社団法人日本フィランソロピー協会の理事会に出席。会長である私が議長役をするのが慣例になっている。今日の議題は、平成27年度事業計画と予算の審議である。理事たちから、いろいろ前向きなご提言があり、定刻の17時を過ぎても議事が終わらない。理事は全員私よりご高齢なのだが、お元気なことに驚いてしまう。

 去年の7月にフィランソロピー協会が主催した「チャリティー・リレーマラソン」に岩手県大船渡市吉浜中学校の生徒たちが参加した。私はその時にスターターを務めたのだが、そのご縁で吉浜中学校を訪ねることになった。それが明日である。


2015.3.18(水)

朝の散歩とプーチン発言

 曇り空ではあるが、暖かい朝。久しぶりに朝の散歩を挙行する。昼の散歩も楽しいが、朝の散歩の清々しさにはかなわない。唐突であるが、「平和はいいな」という想いがふと胸をよぎる。岸根公園のラジオ体操で、常連の藤崎さん82歳にご挨拶。「朝の寒さに気後れしていたもので・・・」と長いお休みの言い訳をする。この間、藤崎さんはほぼ皆勤賞だったらしい。「元日もやりましたよ」と豪語される。とびきり元気な82歳である。

 ロシアによるクリミヤ併合の内幕をプーチン大統領がロシア国営テレビのインタビューで語った。情勢次第では核戦略を臨戦態勢に置く可能性があったというのだから、驚きである。たとえ本気ではなくとも、核戦略に言及することは尋常ではない。たまたま「平和のための戦争論」(植木千可子著)を読んでいるところで、戦争勃発の恐怖に敏感になっているところだったので、このプーチン発言は聞き捨てにできないという思いに駆られる。「平和はいいな」という想いをかき乱さないで欲しい。


2015.3.17(火)

暖かい大阪での「ミヤネ屋」出演

 新横浜駅のホームで新幹線を待っている時から暖かい風を感じていた。新大阪駅に着いたら、気温はもっと上がっていた。大阪の街を行く人はみんな軽装。私のようにボテボテのダウンコートを着込んでいる人などいない。半袖姿の若者もいる。春を通り越して初夏のにおいがする。

 今日の「ミヤネ屋」、コメンテーター仲間は安藤和津さんと春川正明さん。ロシアのクリミヤ編入問題でのプーチン大統領発言についてコメント。ついでに鳩山元首相のとんでも言動にも一言。あとは男女問題。橋ジョージさんの離婚訴訟がらみの話は、笑えるような話題だが、福井大学准教授(赤とんぼ博士)と殺された大学院生の事件は謎が多いし、簡単にはコメントできない。宮城県大衡村の跡部昌洋村長のセクハラ、パワハラ問題は政治問題というよりは男女問題。これには厳しい批判のコメントをせざるを得ない。ほっとできるのは、北陸新幹線開通がらみで金沢の美味いもの探訪。おいしそうに食べている中山正敏リポーターがうらやましかった。  


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