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ジョギング日記 4月第4週分            

2015.4..25(土)

穏やかな春の日なのに

 暖かい春の日。のんびり過ごす一日である。朝の散歩からしてのんびりと陽光と春の景色を楽しむ。岸根公園の随所に固まって咲くチューリップが美しい。ラジオ体操をするところに射しこむ木洩れ陽がまぶしい。天下晴れてこともなし。

 世の中すべてこともなしと言いたいところだが、関東地方だけ見ても血なまぐさい事件が毎日のように起きている。千葉では18歳の女性が殺害されて地中に埋められる事件。若年の数人が事件への関与を認める供述をしている。さらに、湯河原の66歳の女性宅の放火殺人事件。風光明媚な落ち着いた町でこんな凶悪な事件が起きる。防犯カメラの設置が増えて、犯人検挙に効果を上げているが、犯罪の予防には無力である。どうやったら凶悪な犯罪を防げるのだろうか。


2015.4..22(水)

あわただしい一日

 朝の散歩を終えて一息ついてからが、あわただしい半日の始まり。

 13時からの「地方自治論T」の授業の15分以上前から教室に赴く。なんと、学生が大勢既に集まっている。授業開始時間には608人定員の教室に一杯の学生という状態になっている。出席者は無慮300人。正確には明日わかる。今日のテーマは「自治体の財政」。財政力指数、経常収支比率、実質公債費比率などの難解用語が飛び交う。なんといっても学生がつまづくのが「地方交付税」。何回説明しても「さっぱりわからない」という学生が続出する因縁の論点である。何度も学生にマイクを向けて質問に答えさせながら授業を進めるのだが、大教室ではなかなかむずかしい。汗を掻き掻きの熱演の1時間半が終わる。

 次の「障害福祉論」のゼミの教室までは移動に5分以上かかる。今日もパワポを使って私の独演。「先生時間です」の声にあわてて独演をやめ、教室を飛び出す。17時からの新宿歌舞伎町の「新宿駆け込み餃子」の開店披露小宴に間に合うためには白楽駅16:13の電車に乗らないといけない。教室を出て小走りに駅を目指し、何とか間に合う。

 24日の開店に先立ってのプレ開店小宴は、関係者限定の席であるが、熱気で一杯。国会議員も何人か来ている。お店の造りもなかなか洒落ている。実質的責任者の玄秀盛さんが店の中をあちこち回って挨拶をしている。再チャレンジ支援機構(今回の企画の実施団体)理事の私用の名刺100枚をいただく。名刺の裏には「どんな過去でもやり直しはきく」の文字が印刷されている。商売繁盛、そして出所者のやり直し、再チャレンジが成し遂げられることを切に期待する。


2015.4..21(火)

ドリプロフェスタ作品展

 雨に備えて傘を持参しての散歩だったが、傘を使う場面はなかった。岸根公園を一周すると、チューリップがあちこちに群生しているのに気づく。ラジオ体操を終えて帰宅し、風呂に身を沈めれば、春の朝の気分が全身を覆う。いい季節である。

 家の狭い庭も春のにぎわいである。ハナミズキは白い花を一杯につけている。チューリップも今が盛り。だいこんのはなが庭じゅうを覆っている。垣根にはときわまんさくとモッコウバラが今を盛りと咲いている。普段は何はあまり心を動かさない私だが、この季節は格別である。

 夕方、山下公園近くのトヨタハートフルプラザ横浜で開催の「ドリプロフェスタ2015作品展」にでかける。ぷれジョブ藤沢の事務局長の内海智子さんご夫妻が主宰する会で、昨年に引き続き2回目である。知的障害を持つ子どもたちがドリプロスクールで日頃レッスンを受けた成果の美術、書道、写真の作品を展示する催し。会場が素晴らしいせいもあってか、作品すべてがとても素敵である。一言でいうと、面白い作品ばかり。誰にも真似できない作品が並んでいる。今日は作品の製作者と父兄が参加して、作品の前で盛んに写真を撮っている。その前で短いスピーチをする私。こういう催しを通じて、障害児への理解だけでなく、新しい芸術の息吹が広がるのではないか。そうあって欲しいと思いながら、会場を後にした。


2015.4.20(月)

履修者375人、再度の教室変更へ

 「地方自治論T」の履修届は14日から始まり18日が締切り。当初200人であったのが、日を追って増えて、最終的には375人となった。8日の1回目の授業は定員288人の8号館14番教室でやったが狭くて、15日の2回目は定員315人の3号館B-103番教室に変更。昨日になって、履修者375人到達を確認したので、次回の授業は定員608人の10号館41番教室に変更する。孟母三遷ならぬ教室三遷である。

 昨年度の履修者は前期が216人、後期が189人だったのだから、急増といえる。宿題とリアクションペーパー(出席カード)の吟味に今までの倍かかるのは骨だが、大勢の学生相手の授業はchallengingであり、どうなるか興味が湧く。次回の授業が楽しみである。

 午前中、東戸塚駅近くにある「ケアハウスゆうあい」に赴く。以前に、「ぷれジョブ藤沢」の愛子ちゃんが1週1時間のお仕事をしていたところである。今回は、「ゆうあい」の利用者を「ぷれジョブ藤沢」のジョブサポーターとしてリクルートする目的でやってきた。説明会には8人ほど集まってもらったが、そのうち一人はここ「ケアハウスゆうあい」の中でならジョブサポーターをやれるとのこと。もう一人の方は、「外にも出られます」ということで、ふつうのジョブサポーターをやってもらえる。入居して間のない方は、「少し落ち着いたらぜひやらせてもらいます」という。ジョブサポーター候補を3人みつけることができた。上首尾で上機嫌の私。慢性のジョブサポーター不足が解消されるかもしれない。  


2015.4.19(日)

椋野美智子さんの選挙応援へ

 昨日大分市に入り、椋野美智子さんの応援に動く。厚生省の8年後輩の椋野さんは、故郷大分市の市長選挙に出馬することを2月に決断した。厚生省に28年勤務の後に大分大学教授を9年務めた。まずは、大分市の繁華街で開催の「大分に新しい風を」という会合に途中から参加して、椋野さんを推薦する言葉を送る。その後に椋野さんの「演説」があったが、これが力強く、論旨明確で説得力のある素晴らしいものであるのに感心してしまう。演説を終えた椋野さんに「既にして立派な政治家ですね」と声をかける私。

 その夕方は、椋野さんを全面的に支援する吉良州司衆議院議員の「キラキラ会」に出席する。そこでの椋野さんの演説も素晴らしいものであった。最後に壇上に立った吉良さんの応援演説の中で「昨年12月14日(衆議院選挙)に吉良が(落選から)復活した」という発言があったので、私が壇上に上がって吉良さんと握手し「吉良と浅野の歴史的和解です」という場面を現出した。言わでもがなだが、12月14日は赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日。

 そして告示日の今日は8時半から出陣式。私も「素晴らしい候補者を得た大分市民の皆さん、おめでとう」と檄を飛ばして、椋野さんを送り出した。1週間後には、大分市で初めての女性市長が誕生することを信じている。


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