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ジョギング日記 5月第3週分            

2015.5.14(木)

授業準備は大変

 神奈川大学での「地方自治論」の授業は386人の履修者を相手に熱弁を振るうのだから、体力的にもかなり大変である。◯?式8問、穴埋め2問計10問のミニテストを毎回実施する。それよりもっと大変なのは、授業が終わってからの次回のレジュメづくりである。

 昨日の授業を終えて、今朝からレジュメづくりに入る。レジュメは次回の授業のための説明資料を要領よくまとめる。大変なのは、前回授業の振り返りの部分である。授業終了時に提出される「リアクションペーパー」(出席カード)をチェックして、1前回の誤字、2前回の誤解、3質問と回答、4出席カードの記述が秀逸だったもの、5宿題の出来が秀逸だったもの、6ミニテスト結果、7宿題の各項目を完成する。詳しい説明はしないが、出席カードを1枚、1枚読み込み、宿題を1枚、1枚読み込む作業を経ないとできない。「大学生なんだから、そんなに細かいことやらなくていいんじゃないの」と配偶者は言ってくれるが、「はいはいわかりました」というわけにはいかない。「乗りかかった船」はおかしいか、「毒食らわば皿まで」はもっとおかしいか。ともかく、意地になってというわけではなく、楽しいからに近い気持ちで作業を続けている。

 根を詰めてもまる1日かかる作業なのだが、今日は耳鼻科受診で2時間以上取られてしまった。10時半に耳鼻科の受付をしたが、いつもの何倍もの患者が待っている。2時間待って受診。左耳の鼓膜に貼り付いた耳垢が完全に取り去られた。「これで大丈夫です」と生井医師。「ありがとうございます」といって診察室を出た後に看護師さんに「なんで今日はこんなに混み合うのか」と聞いてみた。「生井先生が月曜日のNHKあさいちに出演したから、遠くからも患者が来ている」とのこと。テレビの影響は絶大であるな。


2015.5.11(月)

仙台でのこと

 今朝は久しぶりに落ち込んでいた。昨日、仙台に出かけた折りに、携帯電話を紛失した。昨晩帰宅後、可能性のあるところ3ヶ所に電話したが該当なし。家族からは「注意力散漫」、「これで3回目」といった手厳しい非難を受け、それに反論できずに完敗だった。今朝も再トライしたがみつからず、それで落ち込んでいた。そうしているところに、光子が電話口で「ありがとうございました」と言うのが聞こえた。光子が私の携帯電話の番号にかけたところ、タクシー会社の方が受けてくれた。タクシー内に忘れていたのである。過去の2回もタクシー内での置き忘れだったが、すぐに見つかった。今回の紛失と発見、どちらも「2度あることは3度ある」の結末だったとして、失意をなぐさめている。

 昨日の仙台行きは、元宮城県副知事の加藤正人さんの葬儀に参列するためだった。県庁時代の同僚、県会議員が大勢見えていた。斎場に着いたところで、弔辞をお願いされ、原稿なしの弔辞を述べることになった。言葉に詰まるところがあったが、それは落涙のためというよりは、原稿なしのためである。奥様の遺族挨拶は闘病の経過を詳しく語るなど、型通りでない心のこもったもので、私はそれに感激して落涙するところであった。加藤さんの遺影の素敵な温顔とともに、心に残る葬儀であった。

 葬儀の後は、どちらも短い時間ではあったが、母の日の母親訪問、大病から回復して「鳥よし」に復帰した横田さんと栗ちゃんとの会食という欠かせない「行事」をこなした。帰りの新幹線で「携帯電話紛失」に気がつき、冒頭の記述となる。


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