浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  8月第1&2週分            

2015.8.8(土)

久しぶりの散歩

 3週間ぶりだろうか。久々に散歩に出かける。筋肉が弱って歩くのが大変かもしれないと心配したが、まったく問題なし。比較的涼しい天気で楽だった。

 現在の体調は、鼻水と痰が出ること以外は、すべて順調。鼻声が治らないのが気になる。散歩以外は、1日じゅう涼しい部屋に閉じこもって、たまった仕事の整理などをしていた。合間に高校野球中継を見たりして。そうそう、早稲田実業の清宮幸太郎選手の甲子園初ヒット、初打点は丁度見ることができた。プレイも堂々としているが、取材へのコメントも落ち着いているのが大物の雰囲気である。


2015.8.6(木)

広島の暑い夏・甲子園の熱い夏

 今日も朝から暑い。東京が7日間連続の猛暑日だが、これは観測史上の最長記録である。観測史上というのがいつからか調べてみたら、1875年6月以来ということらしい。まだまだ記録を更新しそうな熱波の勢いである。

 そんな暑い中で、広島平和式典に世界100カ国の代表が参加し、炎天下に祈りを捧げていた。過去最多は2010年の74カ国。これだけ多くの国が式典に参加したのは、被曝70年の節目だからだけではない。核廃絶の強い思いが世界に広がっているせいだと思いたい。

 暑い中での熱い闘いは、全国高校野球甲子園大会。100年の節目の大会の開会式では、第1回大会優勝の京都二中の流れをくむ鳥羽の梅谷主将が選手宣誓、早実の投手として甲子園を湧かせた王貞治氏が始球式に登場。鳥羽、早実両校とも今大会に出場している。記録的な暑さの中での熱戦では、観客、選手ともに熱中症が心配になる。例年、夏の甲子園大会開催中の昼間は、一年で一番電力使用量が多い時期である。しかも今年のこの暑さ、しかも只今原発稼働ゼロ。冷房を控えなければピークを乗り越えられないかも。

 そんなことを心配しながらも、冷房をフル稼働しつつ家に閉じ籠もっている。家に籠って、「年金時代」所収の書評(古市憲寿著「保育園義務教育化」)を書き上げて、締切より一ヶ月も早く編集部に原稿を届けるというのは、この暑さの中では上出来。ついでに、アマゾンで取り寄せた「火花」又吉直樹著が届いたので読んでみた。原稿にならない書評。「なかなか面白い。読みでもある。しかし、これが芥川賞というのはいかがなものか」。口直しに「一刀斎夢録」(浅田次郎著)を手にとった。


2015.8.4(火)

暑さボケ?

 東京都心では、5日連続の猛暑日。冷房を効かせた狭い書斎で、期末試験の採点作業を終えて、大学の教務課に363人分の「採点評価報告書」を郵送で提出したところ。採点は正しくとも、集計表に間違いがあってはえらいことである。念には念を入れて、何度も見直し、集計表を完成した。

 暑さのせいでもないのだろうが、安保法制の審議に悪い影響を及ぼしそうな「失言」が、与党議員から漏れている。磯崎陽輔首相補佐官の「法的安定性は関係ない」との発言。月曜日の参議院特別委員会に呼び出されて、野党の追及を受けたが、発言を撤回して謝罪をしておしまい。これで済むはずはないのだが、野党がどこまで追い込めるかはわからない。続いて、自民党の武藤貴也衆議院議員が安保法案に反対運動をする学生団体を「『戦争に行きたくない』という極端な利己的考えに基づく」とツイッターでつぶやいた。コメントするのもはばかれるほどのおバカな振る舞いである。暑さボケでないとしたら、与党ボケなんだろう。

 参議院特別委員会に呼び出された磯崎氏に対して、鴻池祥肇委員長が説教する場面があった。「法的安定性関係ない」発言ではなく、「参議院での審議を9月中に終わらせたい」という磯崎氏の発言に対する苦言である。「衆議院の拙速を戒めるのが参議院である。できるだけ合意形成に近づけていくのが、参議院の役割の一つだ。参議院の審議をしているさなかに、『9月中旬に法律案を上げたい』という発言は、いかがなものか。我々参議院は、衆議院の下部組織ではない。官邸の下請けやっているのではない」という異例の委員長発言に、拍手を送りたい。いい人が委員長になってくれた。この人は暑さボケしていないことは確かである。


2015.8.2(日)

採点作業終了

 今日も暑い日らしい。終日家の自室に閉じこもって、ひたすら学期末試験の採点に没頭していたので、どれだけ暑いのかは知らない。363名分の答案と格闘して、ともかくも採点をすべて終了した。4日かかると踏んでいたのが2日半で済んだのは上等の出来。毎回の採点で思うのは、記述問題を少なくすればよかったということ。意味不明の文章を読むのは苦痛である。解読に時間がかかる。どうやって点数を与えるか迷うのにも時間がかかる。試験の点数(85点満点)と平常点(宿題と出席カードの出来-最大15点)の集計はこれから。集計の結果、合計で59点以下が「不可」となる。「授業に真面目に出て、真面目に聴講していない学生は不可となるのが、私の授業だよ」と講義の合間に何度も注意するのだが、集計結果がどうなるか、相当数の不可が出るのはまちがいない。

 ともかく、採点が終わってほっとしている。採点は苦痛なのだが、終わってみれば楽しかったなと思うのは、毎度のことである。  


以前のジョギング日記はこちらから


TOP][NEWS][日記][メルマガ][記事][連載][プロフィール][著作][夢ネットワーク][リンク

(c)浅野史郎・夢ネットワーク mailto:yumenet@asanoshiro.org