2015.9.30(水)
授業を早めに終了
北風が強いが、爽やかな秋空の下、9月最後の散歩とラジオ体操を楽しむ。体調も良好。このまま10月に突入したい。
神奈川大学は、今期2回目の授業。「地方自治論U」の出席者は、297人。前回より67人増えた。「住民参加」がテーマ。出席カードでの反応を見ると、学生には、住民投票、外国人の参政権、難民受け入れの問題が関心を呼んだようである。前回に続き今回も授業終了が早かった。
「障害福祉論」ゼミは、今学期のグループワークのテーマになる5項目の説明を試みた。これにも時間のかけようがなく、早い時間に授業終了となった。この後の作業もないので、いつもよりだいぶ早く帰宅ということになった。来週からは、こうは早く終わらないはず。余裕があるのは、今のうちである。
2015.9.26(土)
患者としての講演
大宮のパレスホテル大宮での「埼玉チーム医療セミナー」に、4番目の講師として登場し、話をしてきた。血液疾患の医療に従事する医師、看護師、薬剤師、理学療法士の勉強会で、これが第1回という。聴衆は、若い人が多く、いつもの講演会とは様子が違う。私は血液疾患の治療体験者として1時間の講演をした。医療従事者との関わりと要望というテーマである。
講演後の懇親会では、「普段は聞けないような貴重なお話だった」というコメントが多く聞かれて、私としても大宮までやってきた甲斐があったというところである。会の責任者である埼玉医科大学綜合医療センター血液内科の木崎昌弘教授からも感謝の言葉をいただいた。血液疾患の世界は狭いので、木崎先生は、国立がんセンターの田野崎隆二先生、東北大学の張替秀郎先生、慶應大学の岡本真一郎先生とも近い関係とのこと。いずれも、私が治療上お世話になった、お世話になっている医師である。
大宮への行き帰りは、上野東京ラインを利用した。横浜駅と大宮駅を乗り換えなしでつなぐ。日頃は、上野東京ラインのおかげで、不都合ばかり味わっていると思っていたが、今回初めてその便利さを感じた次第。今回の講演のおまけである。
2015.9.24(木)
愛用万年筆のご帰還
がんセンターの定期診察の日。連休明けだからだろうか。採血の待合室が満員である。待ち時間ゼロのときもあるのだが、今日は1時間以上待って採血である。その後、肺機能検査、放射線科受診を経て、田野崎先生の診察を受ける。今回も、CRP(炎症反応)とクレアチニン(腎機能)の数値が正常値上限を少しだけ上回っているが、異常というほどではない。田野崎先生から、今日も「順調です」の言葉をもらい、喜んで病室を辞去する。ありがとうございました。
がんセンターの帰り道、銀座の伊東屋に寄って、修理を頼んでいた万年筆を取りにいく。キャップと胴体が屋久杉からできていて、10年間愛用した万年筆である。そのキャップが壊れてしまい、書けることは書けるが、持ち運びに不自由していた。費用はかかっても是非直してもらいたいと思い、修理に出したものである。わが万年筆君は、無事修理してもらい、新しいキャップをかぶって、3週間ぶりに主人(私のこと)の許に帰ってきた。当然だが、書き味の良さは変わらない。筆を選ばない弘法様と違って、使う万年筆によって、拙い字が2割方上手に書ける。こんなちょっとしたことでも、幸せな気持ちになれるんだなあ。
2015.9.23(水)
今期の授業開始
秋分の日。その日にふさわしいような秋空の下、散歩とラジオ体操で身体を動かすのはとても気分がいい。
気分がいい中、神奈川大学の後期の初授業にでかけた。「地方自治論U」の教室には、休日の開講にもかかわらず、多数の学生が出席である。これだけ多くの学生の顔を見ていると、「今期もしっかり講義をしよう」という気になってくる。履修届によれば、履修者は360名。80%が前期の「地方自治論T」の既習者である。20%の未習者にもわかるような授業をしなければならない。今日のところは、ごくごく基礎的なこと。第1回ということもあり、30分近く早く授業を切り上げた。
「障害福祉論」のゼミも今日が第1回。全員、前期からの継続履修である。今日は、前期末に提出されたレポートを題材に、「レポートの書き方」のセッションである。模範レポートの4人に、それぞれ自分のレポートを読み上げてもらい、他の学生から感想を述べてもらうという形で授業を進めた。全員が意見を述べるという結果になり、思ったより内容のあるセッションになった。今期もがんばろうと、学生とともに心に誓った。
夜は、これから、ラグビーのワールドカップ日本対スコットランド戦をテレビで観戦する。先日、南アフリカに勝ったから観戦するというのは、日本中のにわかラグビーファンと同様である。
2015.9.22(火)
連休の過ごし方
今日は、どういう根拠かわからないが「国民の祝日」である。驚異の5連休の4日目。「毎日が連休」に近い日々を送っているものとしては、「ふーん、そうか」といったぐらいである。
連休中らしい過ごし方といえば、昨日は、狭い書斎の書棚の整理をしたこと。時を経た文書や書簡、写真が出てくるたびに、見入ってしまう。入院中のデータは捨てられない。毎日詳しく書いていた闘病日記を読みふける。250人の参加をみた「運命を生きるー闘病が開けた人生の扉」の出版パーティの記録。闘病関係でもこれだけある。これでは書棚の整理は進まない。半分も済まないうちに、「今回はここまで」になってしまった。
昨日は、書斎で「コーラスライン」の映画版DVDを見る。パソコン画面のせいもあり、迫力不足であるが、舞台とは別な発見もあり、面白かった。夜はBSプレミアムで「プラダを着た悪魔」を観賞。ファッション誌の辣腕で傲慢な女編集長にメリル・ストリープ、編集長にこき使われつつ変身していくその秘書にアン・ハサウェイ。ニューヨークを舞台にしたアメリカ映画ならではの迫力とユーモア。メリル・ストリープの名演が光る。きらびやかなファッションが次々と登場するのを妻は感嘆しつつ見ていた。いい映画を見たという満足感がある。
今日は、休むのに飽きて(嘘です)、「ガバナンス」11月号の原稿を書いていた。締切りより2週間も早い。編集の千葉茂明さんに送ったら、「10月号の校了が済んでいません」と返信があった。千葉さんも連休休んでいないんだ。
こういう連休の過ごし方もある。移動距離ゼロ、投下費用ゼロ。これでも十分楽しめる。明日の秋分の日は、神奈川大学での後期の授業が始まる。休日にも授業をしないと、学期内に15回の授業を確保できない。学生さんも、連休の一日を削られてがんばっている。それぞれの連休の過ごし方があるのだ。
2015.9.20(日)
新聞各紙を読んで
朝、散歩に出発するころの気温は20℃。青空に雲が浮かぶのが見える爽やかな朝である。昨日買ったばかりの長袖シャツを着て丁度いいぐらい。岸根公園に上がる坂では、銀杏を拾う人がいる。秋だなあ。
安保法制成立を受けて、新聞各紙がどう伝えているか気になったので、近くのコンビニに新聞を買いに行った。毎日新聞と東京新聞は置いてなかった。
質量とも最大で、論調は政権批判一色なのが朝日新聞。一面の見出しは「戦後防衛政策の大転換」、「集団的自衛権を法制化」とおとなしいが、「国民が政治を鍛え直す時」という星浩特別編集委員の論評を掲載。「天声人語」には「政府与党の思い上がりはここに極まった」という一節がある。4面にも前田直人編集委員の「『暴走』政権の行き着く先は」という論評が掲載されている。社説は「新たな『始まり』の日に」という表題はおとなしいが、内容は「『裸』の安倍政権」などと厳しい。「声」は6件すべて安保法成立批判。
対照的なのが、読売新聞。一面の見出しは「日米同盟を深化-装備面支援拡充へ」、「編集手帳」には「国会で野党議員がドタバタを演じ」の文言がある。二面掲載の田中隆之政治部長の論評は「戦禍を防ぐ新法制」である。社説には「抑止力高める画期的基盤だ」、「積極的平和主義を具現化せよ」とある。
産経新聞が一番勇ましい。一面の見出しは小さく「防衛力強化、環境急変に対応」とあるだけ。一面トップは安倍首相インタビュー。内閣改造・党役員人事がメインで、安保法制については簡単に触れるのみ。社説にあたる「主張」がすごい。「安保法制の見直しは歴史的な政策転換として高く評価できる」とあり、見出しは「戦争抑止の基盤が整った」、「国民守る日米同盟の強化急げ」である。最後のほうに「9条を始め憲法改正への歩みを止めてはならない」とある。
日経新聞はごくおとなしい。一面トップの記事は「ゼロエネ住宅一斉販売」の見出しで、住宅大手が省エネ住宅の販売に乗り出すというものである。社説も「日中対話の継続へ仕切り直しを」とあり、安保法制成立には言及なし。三面に識者の見方が3人載っているが、安保法制に批判的なのは、大森政輔元内閣法制局長官の「『安全保障環境の変化』はごまかし」という評価だけである。
地元神奈川新聞も見た。一面の見出しは、最大限大きい文字で「集団的自衛権可能に」とあり、一面全部が関連記事である。一面と19面を使って、「憲法9条をノーベル賞に」の運動を発案した座間市の主婦鷹巣直美さんのインタビュー記事を掲載していたのが目を引く。「安保法案は成立しがが、9条は失われていない。まだ希望は捨てない」と語っている。
各新聞から長々と引用してしまった。安保法案成立の評価について、新聞各紙の論調は大きく違う。マスコミが同じ方向を向いているわけではないということに、我が国のマスコミの健全さを見る。
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