2016.3.24.(木)
田野崎先生の栄転
月に1回の国立がん研究センター中央病院での受診。今日は、朝早くからの検査から始まった。続いての田野崎隆二先生の診察では、クレアチニンの値と尿酸値が少し高めだった以外は、異常なし。異常があったのは田野崎先生の診察が今日で最後ということ。4月から慶応大学病院に異動と聞いてびっくりするとともに、がっかりもした。これまで7年間、ずっと面倒を見ていただいたというだけでなく、とてもやさしくて患者思いの先生だったからである。ATLの闘病の最初から関わっていただき、骨髄移植もやっていただいた。患者と医師にもいつかは別れはくる。いつまでも田野崎先生に面倒見てもらいたいというのは、患者の勝手な願いである。しかも、田野崎先生は母校の教授としてご栄転なさるのだから、「おめでとうございます」とお送りすべきなのだろう。田野崎先生、7年間、本当にありがとうございました。今後ますますのご活躍を祈念しております。
2016.3.23.(水)
ベルギー連続テロ
久しぶりに朝の散歩とラジオ体操に出かける。朝の運動は気持ちがいい。「春はあけぼの」は今頃のことをいうのではないのだろうが、あけぼのが素晴らしいと感じるのは清少納言だけではない。岸根公園の桜は開花一歩手前だが、開花したらさぞや見事だろうと想像するのも楽しい。
そんな楽しい気分をぶち壊すのが、ベルギーの連続テロのニュースである。首都ブリュッセルの空港とEU本部近くの地下鉄駅構内で、連続テロによる爆発が起きた。空港で14人、地下鉄で20人が死亡し、合わせて180人以上が負傷した。ベルギーではパリ同時多発テロの容疑者が逮捕された直後であり、報復テロとも見られている。ブリュッセル近郊のモーレンベークは「テロネットワーク過激派の温床」という地域である。EU本部のある欧州の中心部であるブリュッセルがテロの標的になった。恐ろしいことである。5月に伊勢志摩サミットがある日本は狙われないだろうか。厳戒態勢のブリュッセル空港でもテロが防げなかったことを考えると、心配でならない。
アメリカのオバマ大統領がキューバを訪問し、カストロ国家評議会議長と会談した。現職米大統領として88年ぶりのキューバ訪問である。両国が昨年7月に国交回復したのに続いての進展である。キューバの人権問題など、両国間に懸案は残るが、このような形での関係改善がなされていることは喜ばしい。一方で、欧州各都市へのテロ攻撃がやまない。憎しみと報復の連鎖をどうやったら断ち切ることができるのか。希望はなくしたくないが、まだまだ解決への途は遠い。
2016.3.22.(火)
衆参同日選挙はおかしい
今日もぽかぽか陽気に誘われて、昼の散歩にでかけた。ほんとのところは、陽気に誘われたのではなく、運動不足がこれ以上高ずるとまずいことになるという危機感のほうが大きい。ともあれ、散歩をしている時も、散歩を終わった後も、気分がいいことは変わりがない。
来年4月の消費税率引き上げについて、安倍首相は「「リーマン・ショックや大震災のような重大な事態が発生しない
限り確実に実施する」と言明してきたが、ここにきて微妙に言い方が変わってきている。また、先日の「国際金融経済分析会合」で、世界的経済学者のジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授が消費税率10%への引き上げ見送りを安倍晋三首相に進言する場面もあった。こんなことから、安倍首相は、消費税の増税延期を言い出すだろうとの見方が出始めている。
ここからは、「おかしい」の連発で聞き苦しいだろうが、聞いて欲しい。
増税延期を決めて、衆議院解散、衆参同日選挙に踏み切るのではないかと予想するむきもある。増税延期の是非はともかく、私としては、衆議院解散の可能性についてとても気になる。今回に限らず、首相が衆議院解散をいつするかが話題になること自体が、気に入らない。時の首相にとって、いつ解散したら政治的に最もメリットがあるか、タイミングを窺っていることがおかしい。
そもそも、内閣総理大臣がいつでも好きな時に衆議院を解散できるというのはおかしい。「おかしい」といいながら、解散権は内閣総理大臣の伝家の宝刀として、歴代首相は、毎回好き勝手に衆議院を解散している。天皇の国事行為として憲法7条で「(内閣の助言と承認により)衆議院を解散すること」とあることが憲法上の根拠となっているが、これは憲法解釈としてもおかしいのだが、安保法制について違憲を唱える憲法学者も何も言わない。それがおかしい。
衆議院を解散するということは、任期4年の途中で衆議院議員全員の首を切るということである。憲法は、内閣総理大臣にそんなに強い権限を与えているのだろうか。同じような問題を抱えていたイギリス議会は、2011年9月、解散権を制限するための法案「任期固定制議会法」を成立させた。我が国の国会でも、同じような議論が起こらないのはおかしい。
あらあら、消費税増税延期、衆参同日選挙のことから、ここまで議論が発展してしまった。同じことは、以前にも日記に書いた覚えがあるが、今日また繰り返すことになった。
2016.3.21.(月)
東京での開花宣言の日に
春分の日の振替休日。東京でも開花宣言が出された。テレビ局の気象予報士の皆さんをやきもきさせたが、これでほっとしたことだろう。開花宣言があっても、桜の見頃までは数日あるので、心が騒ぐところまではいかない。
午後から、日浦美智江さんとの対談を自宅で。障害福祉の仲間5人との対談シリーズを企画しており、これがその第1回。日浦さんとの対談は、予定どおり3時間で終了。というより、3時間で無理やり終了したということ。時間無制限にしたら、あと何時間でも続いたろう。30年前を振り返る昔話から始まり、実に楽しい対談であった。
北朝鮮は、今日午後、日本海に向けて新型ロケット砲らしきもの5発を発射したらしい。驚く、怒るというより、「ああ、またか」という感じで受け止めた。危機感が摩滅してしまうのが怖い。それが北朝鮮の思う壺かと思うと、そのことが怖い。それにしても、北朝鮮は一体何を狙っているのだろうか。
2016.3.20.(日)
Sunday Morningに
午後から、久しぶりの散歩へ。暖かい春の陽を浴びながら、身体を動かすのが気持ちいい。心の中まで暖かくなる。
日曜朝のテレビは、文字どおりTBSの「サンデーモーニング」である。関口宏さんの司会ぶりが実にいい。ニュースの内容をよく理解しているからだろう、自信にあふれている。各コメンテーターも、的確にわかりやすく持論を展開する。全体としては、安倍政権に厳しい見方であることが感じ取れる。
高市早苗総務大臣は、「政治的公平性は、番組全体ではなく、『一つの番組』で判断する」ということを5月の参議院総務委員会で答弁している。「選択」3月号の「安倍と高市『テレビ封殺』の深謀」という記事の中で、「「放送法遵守を求める視聴者の会」(すごいわかりやすい会の名称だ)の関係者の話が紹介されている。「『一つの番組』と高市大臣が言っているのは『サンデーモーニング』が念頭にある」「長期間にわたり、安倍政権を批判する評論家だけを出演させているのは、番組全体としても明らかに偏向している」というものである。
政権側に「テレビ封殺」の深謀がある中で、「サンデーモーニング」にはがんばってもらいたい。TBSだけではなく、テレビ界、放送界全体にとっても、負けてはならない局面である。
以前のジョギング日記はこちらから
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