2016.5.7.(土)
トランプ氏の共和党候補の指名獲得が確実になって
連休も明日でおしまい。安倍首相は、連休でも海外で働いている。「連休でも」ではなく、「連休だから」が正しい。
現地時間の4日午後には、ドイツ・ベルリン公害のメーゼベルク城でメルケル首相と共同記者会見。夜は夕食会。ベルリンでの宿泊は「インターコンチネンタルホテル・ベルリン」。スイートだろうか、料金はいくらだろう。現地時間の5日午前にはロンドンの首相官邸でイギリスのキャメロン首相と首脳会談。夕食後にキャメロン首相と再び首脳会談。現地時間の6日午後大統領公邸でロシアのプーチン大統領と首脳会談。宿泊は「ハイアット・リージェンシー・ソチ」。なんとも精力的な外交日程である。
連休中は国内政治のニュースがないので、今日はアメリカ大統領選の動きを書く。
ドナルド・トランプ氏が共和党候補の指名獲得を確実にしている。この勢いでは本選でも勝って、大統領になる可能性が出てきた。訪米中の石破茂地方創生担当相が現地の記者会見で、トランプ氏が在日米軍経費の全額負担を求めていることについて「トランプ氏は日米安保条約を正しく認識していない」と発言したのは、「トランプ大統領」が現実化する可能性を感じ取っているからだろう。
今朝の朝日新聞の「私の視点」でニューヨーク・タイムズのコラムニストのゲイル・コリンズ氏が「トランプという新標準」を書いている。少し意訳すれば、「大統領然としたトランプ氏の演説は信じられないほど退屈で支離滅裂だ」、「トランプ氏の財政政策である大減税と国防支出の増加、国の借金を8年内に解消という通りにすれば、政府自体が消滅してしまう」と批判している。これも正論だが、トランプ氏を支援する人たちには、批判とは聞こえないのではないか。
本選でトランプ氏の対抗馬になるヒラリー・クリントン氏の上にも暗雲が立ち込めている。クリントン氏が国務長官在任中に私用メールアドレスを公務に使用していた問題に関し、FBIが側近に続いてクリントン氏本人も事情聴取する方針である。このことが、その暗雲である。事態の推移によっては、クリントン氏にとっては大打撃になりかねない。そんなことになれば、トランプ氏の本選での勝利、米国大統領就任という悪夢が正夢になりかねない。
しかし、どんなことがあっても、トランプ氏が大統領になることはないと今でも思っている。希望的観測?、そんなことはない。
2016.5.5.(木)
憲法のおばちゃん語訳
朝から暑いほどの陽気。気象予報士が「熱中症に注意」というほどである。薫風が運んでくる草いきれを感じながら、岸根公園までの坂を歩く。こどもの日、小さな鯉のぼりが揚がっている。この美しい季節の中に、藤崎さんの姿がないのが不思議である。
憲法記念日は過ぎたが、昨日の朝日新聞の「オピニオン&フォーラム」欄の「憲法を考える」のところに、谷口真由美さんが「おばちゃんでもわかる」を切り口に憲法を語っているのが面白かった。
憲法前文はこうだ。「もう戦争はしやしまへんってきっぱり決めましてん。そのためには、主権は国民にあるってちゃんと宣言しときますな」。11条「基本的人権っちゅうのは、人が生まれながらにしてもってる権利のことですねんわ」、12条「自由とか権利は、みんなで普段から絶え間なく努力することで持ち続けていかなアカンねんで。ほんで、ひとさまにご迷惑おかけせーへんようにつかわなアカンねんで」、13条「どなたはんも、個人として生きていかはることを大切にしまっせ。いのちに自由、ほんで幸せを追い求めていく権利は、他人さんにご迷惑をおかけせーへん限り、法律つくるときにも、政治をする上でも、もっとも大切にしてきまっせ」とおばちゃん語訳されている。
面白いというより、わかりやすい。とっつきやすい。いずれあるかもしれない改憲論議の際にも、おばちゃん語訳の条文が使われれば、国民の間の議論も活発になるのではないか。谷口さんは、憲法のおばちゃん語訳を進めながら、「おばちゃん目線でオッサン政治にツッコミをいれていくことが大事」とも言っている。おもろくて、賢くて、するどいおばちゃんや。
2016.5.3.(火)
憲法記念日に
憲法記念日。今日の新聞は、憲法問題に関する記事で一杯である。
朝日新聞の一面トップは、憲法に関する世論調査の結果の記事である。それによると、「憲法を変える必要はない」が55%、「変える必要がある」が37%であった。これ以外に、緊急事態条項を憲法に加えるのに「賛成」が33%、「反対」が52%、憲法9条改正反対」が68%という結果も伝えている。
こういう世論調査なら意味があるが、自民党も安倍首相も、「ともかく改憲だ、改憲だ」と言っているのには違和感がある。「9条を改正する」とか「緊急事態条項を加える」といった具体的な改正条項を示して「改憲だ」というならわかるが、「ともかく改憲だ」では、賛成すべきか、反対すべきか議論が成り立たないではないか。「どの条項を改正すべきかは、これから考える」というのに、「改憲だ、改憲だ」はおかしくないか。「はじめは、国民に受け入れられそうな条項からいこう」というのは、もっとおかしい。本来、「この条項は改正しなければならない」という結論があって、はじめて具体的な改憲論議が起こるべきものである。憲法記念日にあたって言うべきことはたくさんあるが、今回はこれだけにしておく。
夜は六本木のテレビ朝日スタジオへ。橋下×羽鳥の新番組(仮)「橋下さん!日本のこんな所オカしくないですか?」という番組の収録。他の出演者は、猪瀬直樹、橋本大二郎の元知事、に加えて小島慶子、麻木久仁子の面々。他に現役の女子大生3人。橋下徹さんと羽鳥慎一さんが司会役かと思ったら、橋下さんは他の出演者以上に語る、語る。4人の元知事が、知事時代の話を語り合うという趣向であったが、話はあちこちに飛ぶという感じであった。これでちゃんとした一時間番組になるのだろうかと不安になるほど。放送予定日は5月16日(月)の23:15〜である。
2016.5.2.(月)
熊本地震に乗じた窃盗、許せない
ゴールデンウイークの連休の谷間の月曜日。ほぼ毎日が日曜日の68歳には、カレンダーのことは関係がない。どこに出かけるわけでもない。毎朝の散歩で、この美しい季節を楽しんでいるだけ。
熊本地震の被災者には、連休も関係ないだろう。一方で、連休を利用して全国からボランティアが駆けつけている。中には外国人も混じっている。テレビ報道で大勢のボランティアが汗を出して動いている姿を見るたびに、「えらいなあ」と思ってしまう。日本の若者も捨てたものではない。
その一方で、留守を狙った窃盗犯が多数いることに憤りを覚える。つかまえて厳罰に処すべき犯罪である。災害時の日本人の秩序立った行動に外国から賛辞が送られているのに、これでは顔向けができないではないか。ビートたけしさんがTVタックルで相手方の東国原英夫さんに「あいつら射殺しろよ、お前」と言ったのは言い過ぎとしても、その気持ちは多くの日本人が共有しているものだろう。
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