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ジョギング日記  10月第2&第3週分        

2016.10.12.(水)

神奈川大学での授業

 神奈川大学での授業の日。3時限の応用行政学では、東京都の豊洲問題を急遽取り上げた。まさにこれこそ行政学の対象である。東京都庁のガバナンス(組織内統治)の問題。つまり、行政組織のあり方(意思決定のシステム、縦割りの問題、稟議制、知事のあり方、都知事選挙の問題、都議会との関係などなど)に関することが満載である。学生はいつもより興味が湧いた様子。やはり、理論理屈より、実態のほうが面白い。

 4時限のゼミは、学生の発表2件。5時限のゼミは浦安市でパーソナル・アシスタンス「とも」を主宰する西田良枝さんがゲスト。娘さんで重症心身障害の江里さんとスタッフ2人と一緒にお出でいただいた。学生は動画を使った講義にも感激していたが、江里さんが指文字を使って自分の考えを言うのに感動していた。「重度の障害者を初めて見た。意思表示ができるのに驚き、感激した」という感想が多かった。西田さんの話も素晴らしい。学生にとっては、2週続けての感激のゼミであった。西田良枝さんと江里さん、それにスタッフのお二人、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


2016.10.11.(火)

黒柳徹子さんの舞台を楽しむ

 朝の散歩は、涼しいを通り越して肌寒いほどの中であった。これで気温16℃。風がある分寒く感じたのだろう。今まで暑すぎたから感じる肌寒さである。実際は、今が一番のお散歩日和なのだ。暑くなく、寒くなく、湿気もなく、風も爽やか。しばし、この気候を楽しもう。

 午後からはEXシアター六本木での「レティスとラベッジ」の観劇に光子と出かける。黒柳徹子さんと麻実れいさんの二人芝居に近い。黒柳徹子主演海外コメディシリーズ第30弾記念公演である。「第30弾」というのがすごい。とても面白い舞台である。上質の笑いが次から次へと続く。最後の場面では、なぜか涙が出てしまった。黒柳さんの熱演に感激し、セリフの量に驚く。後からご本人に聞いたら、アドリブ一切なし、すべて台本どおりというのだから、また驚く。終演後楽屋まで御礼に伺った時に教えてもらった。こんな素晴らしい舞台にお招きいただき、ありがたきこと限りなしである。女優としての黒柳徹子は天才であり、膨大なセリフを丸暗記する努力の人でもある。劇中ミス・フレイマー役の蔵下穂波さんに言わせれば、「人間国宝的存在」である。


2016.10.9.(日)

ぷれジョブとプロ野球CS

 朝から雨の日曜日。時に大雨になる。そんな中、「ぷれジョブ藤沢」の10月定例会へ傘をさして出かける。今日の発表は、都合で欠席の人がいて1組だけ。そのかわりに、新しい3組が活動を始める準備体制が整った。今日も、20人が出席。徐々にではあるが、確実に活動が広がっているのはうれしいことである。

 プロ野球クライマックスシリーズは今日が2日目。ソフトバンクがロッテに2連勝でファイナルステージでの日本ハムとの戦いに歩を進めた。セリーグは巨人がDeNAに勝って1勝1敗。みんな僅差のいい試合だが、ひいきの楽天が参加していないのでは、あまり関心が湧かない。ペナントレースのそれぞれのチャンピオンである日本ハムと広島が日本シリーズに出て欲しいと思うだけである。


2016.10.8.(土)

仙台にて母の見舞いとクラス会

 母の顔を見に仙台へ。前回見舞いに行ったのは、大腿骨骨折のあとのリハビリ病院だった。今回は元の住まいの「まどか」である。前に会った時に比べれば、とても元気になっていた。やはり、元の住まいに戻ったことで元気を取り戻したのだろう。車いすでの生活にも慣れ、食事もしっかり摂っているのにも安心した。元気そうに見えても、96歳だから、急に何かがあってもおかしくない。「また来るね」と言って、母のところを後にした。

 夜は、小学校のクラス会。仙台市立木町通小学校で3年生から6年生まで同じクラスで過ごした同級生16人と担任の鈴木敏子先生が集まった。鈴木先生の卒寿を祝う会でもあった。その鈴木先生のご挨拶で「このクラスはとてもまとまっていて、私が同級会に出るのもこのクラスだけです」とおっしゃっていた。一人一人から近況報告は、親の介護と病気の話が多かった。いつも変わらぬ昔話に花が咲いて、楽しい時間であった。次回は冬季オリンピックのある2年後。その次は東京オリンピックの年に開催する。それまでみんな(私を含む)元気でいて欲しい。鈴木先生ももちろんである。


2016.10.5.(水)

ゼミのゲストの感動的な講義

 午前中、「アエラ」の記者の取材。小池東京都知事が内部調査が不十分だとして、公益通報制度の強化を打ち出したことについてコメントを求められた。公益通報制度では、内部告発というよりは、上役に不満のある部下が、上役の悪徳としてあることないこと暴露するというようなことのほうが多いという弊害がある。むしろ、不都合な真実を情報公開で外に開示するほうが、組織の規律を保持するためには有効である、といったコメントをしたが、実際の記事では、ほとんど削られるだろう。

 午後からは、神奈川大学での授業。3コマ続けて6時まで。障害福祉ゼミ(履修者2年生)では、日浦美智江さんにゲストとしておいでいただいた。重症心身障害がある子どもたちと日浦さんとの関わりについて、写真をふんだんに使ってわかりやすく、感動的に話してくださった。睡眠学生が一人もなく、みんな食入いるように日浦さんの話を聴いていた。講義の後に、指名された学生が感想を述べたが、それもなかなか良かった。彼らの障害者観が変わったのではないか、もっと言えば、人生観も。日浦さん、ありがとうございました。  夜は、明日締切の原稿をなんとか完成させた。ほっとして寝につく。


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