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ジョギング日記  10月第4週分          

2016.10.21.(金)

東京一八会  

 続いていた朝の散歩とラジオ体操を今朝は休んだ。なんとなく気が乗らなかった。こういうときは、休むのがいい。ジョギングを日課としていた頃も、同じ様なことがあった。身体と心がご主人様に「今日はやめておいたらどうですか」と語りかける。

 10時、「サンデー毎日」の取材。東京都の天下りをどう考えるかというテーマであるが、記者の質問はあちこち飛んでしまって、なかなか核心に至らない。一所懸命、まじめに答えたが、これでちゃんとした記事になるのか不安であった。そのことは記者にも言ったが「大丈夫です」と胸を張るから、気にしないことにした。こういう取材はよくあること。

 18時から東京一八会で秋葉原の「九」(いちじく)へ。いつも大体同じメンバーだが、今日は13人が出席。お店の作りの関係で、どうしても2組に分かれてしまう。我々の組の7人の話題は、仙台二高時代の先生のこと。「あの先生は面白かった」、「あいつはダメだった」という思い出話が飛び交う。これはこれで楽しい。アル中だった校長先生への言葉は全員が辛辣だった。にもかかわらず我々はよくやったよな、というのが結論のようなもの。来年の2月には私も含め、全員が古希を迎える。記念の一八会をパーッとやろうということになった。今から楽しみである。  


2016.10.19.(水)

神奈川大学での授業  

 昼から神奈川大学での授業3コマ。応用行政学の授業は「政策立案」のテーマで、今回は私が厚生省時代に関わったグループホームの施策と年金制度大改正について語った。4年生の「障害福祉論」ゼミは、学生の発表2件。2人ともパワポイントを使った立派なプレゼンだった。特に、沼田君のプレゼンは聴いている学生に発言を求めたり、型破りの面白いものだった。

 2年生の「障害福祉論」ゼミは、これまで2回のゲスト講師の講義を振り返るもの。机を車座に並べて、学生の顔がお互いに見える状態で、全員に発言してもらった。講義を受身的に聴講するだけでなく、自ら考え発表することは、学生にとっていい経験になる。学生同士まだお互いの名前と顔が一致しない中では、親しくなれるチャンスでもある。それもあってか、授業の終わりの頃には、11月にゼミの飲み会をするところまで話が進んだ。いまいち、盛り上がりに欠けるゼミが元気を取り戻すいい機会になることを期待している。  


2016.10.18.(火)

骨髄バンクの業務執行会議  

 自宅の書斎で愛用しているオーディオコンポのCDプレイヤーが、3週間前に突然動かなくなった。今日は思い立って、購入したヨドバシカメラ横浜店地下1階の修理コーナーにプレイヤーを持ち込んだ。店員は「メーカーに部品がないので修理できません」という。そのまま4階のオディオ売り場に移動して、別メーカーのCDプレイヤー単品を即決で買い求めた。結構の出費であった。帰宅して、既存のアンプとの接続を完了してスタートさせたら、ちゃんと音が出た。復帰第一番はABBAの"Dancing Queen"。前奏が聴こえてきて、幸福感に包まれた。人生、ちょっとしたことで幸福になるものである。

 夕方は、骨髄バンクの業務執行会議に理事として出席。17時判からの会議が20時過ぎまで続いた。案件がたくさんあったこともあるが、最後の案件が大変重要なもので、この審議だけで1時間以上を要した。どんな案件かは、今回は書かないが、私としては骨髄バンクの存亡に関わる重大問題だと認識している。新参の理事ではあるが、正論を吐かせてもらった。  


2016.10.17.(月)

慶應義塾全国議員連盟総会  

 夕方から、三田の慶応大学まで出かけた。「慶応義塾全国議員連盟」の総会で研修講演。私が慶応大学SFCで教えていた頃に声がかかって、それ以来ずっとおつきあいが続いている。SFCを離れてもなお頼られて、顧問のようなことをやっている。私のほうでもお世話になることもあるので、「持ちつ持たれつ」に近い関係で続いている。

 今日のテーマは、小池都政(豊洲問題から見た都庁ガバナンス)と地方議会の政務活 動費の問題。持ち時間が30分だったので、ごく簡単に語らせてもらった。その後場所を変えて、慶應義塾OBの石破茂衆議院議員の講演があった。地方創生というテーマだったが、内容はかなり深いもので、お世辞抜きでとても素晴らしかった。これからの日本、今までどおりにやっていったら、とんでもないことになるぞというメッセージを実例と数字をふんだんに使って、わかりやすく説明された。これを聴いただけでも、今日は来た甲斐があったというもの。  


2016.10.16.(日)

上山への講演旅行  

 土日にかけて、山形県の上山市(かみのやま)に講演旅行にでかけた。15日の土曜日は、上山に着くだけ。講演は社会福祉法人走翔会の10周年記念事業としての企画である。走翔会の深瀬幸敏理事長と富樫悦男事務局長が、かみのやま温泉駅まで出迎えに来られた。この日は「日本の宿古窯」に宿泊。食事をしてたら、女将の佐藤洋詩恵さんが顔を出された。それから話に花が咲いて、おいしいだけでなく、楽しいお食事になった。米沢牛のステーキ最高でした。そうそう、温泉にもゆったり、のんびりつかった。満月が山の上に出ているのを眺めてから就寝。

 今日が講演本番。富樫事務局長が1年前から企画していた。障害福祉のテーマで話したが、走翔会が2年後にグループホームを始めることを聞いていたので、その部分をみっちり語っていたら、時間が足りなくなり、後半一部はしょることになったのは、予想外だった。講演を終えて、深瀬理事長が運転する車で山形市のお蕎麦屋「惣右エ門」まで行って、打ちたてのそばをいただいた。これがとてもおいしい。出かける前は、寒いのを心配していたが、2日間とも絶好の好天に恵まれ、山々がくっきりと見えた。

 2日間の講演旅行。すべてに恵まれて、最高だった。1年間、ずっとがんばっていた富樫事務局長の期待に応えることができたのもうれしい。大満足の講演旅行だった。関わった皆様に感謝したい。


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