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ジョギング日記  11月第1週分         

2016.11.5(土)

義母の四十九日の法要  

 93歳で亡くなった義母の四十九日。お墓への納骨があるので、雨風と寒さが心配だったが、朝から好天で気温も上がり風もない。お寺のある三ツ沢の高台から横浜の街並みがはっきり見える。

 本堂で四十九日の法要を営んだ。義母が極楽浄土に行けますようにとお祈りをした。その後お墓に移動し、納骨を済ませ和尚様に拝んでもらった。場所を変えて会食ということになった。少人数でもあり、和気藹々という感じで故人のことを偲びながらの会食を終えた。いい天気に恵まれたことが、何よりの供養だと感じた。      


2016.11.4(金)

会津若松の同期会旅行  

 昨日からの一泊で、会津若松に行ってきた。昭和45年厚生省入省の同期会で「同期有志で会津若松にいる渡部恒三先生に会いに行こう」という企画である。真野章君が渡部恒三厚生大臣の事務秘書官だった時に政務秘書官だった佐藤雄平君(前福島県知事)が待ち構えていた。集まったのは、真野章君、江利川毅君と私だけになったのが、かえってよかったかもしれない。夜の席での渡部先生は矍鑠として、大臣時代、代議士時代の思い出を語っていた。聴いている我々もうれしくなるほどの弁舌である。会津なまりも変わらない。渡部先生がお帰りになった後も、4人の間の談論風発はやまず、実に楽しい酔いであり宵であった。

 今日は、佐藤雄平くんの案内で鶴ケ城、飯盛山(白虎隊終焉の地)、猪苗代湖畔の野口英世記念館(駐車場満杯で通り過ぎるだけ)を回った。56年前に仙台市立木町通小学校の修学旅行で辿ったとおりである。天気が最高に良くて、心配していた寒さは感じないままの観光であった。満足、満足。佐藤雄平さん、そして車を運転してくださった元秘書の方、ありがとうございました。      


2016.11.1.(火)

朴槿恵韓国大統領の陥った窮地  

 今日から11月。晩秋である。今月は世の中でどんなことが起こるのだろう。  昨日のことだから、まだ10月の「事件」ではある。韓国検察は31日、朴槿恵(パク・クネ)大統領から機密文書を 受け取り、国政に介入した疑惑が持たれている朴氏の親友、崔順実(チェ・スンシル) 容疑者(60)を逮捕した。崔容疑者がソウル中央地検に出頭するところは、ニュース映像で見たが、記者たちの怒号が飛び交う中では、崔容疑者の声は聞こえない。ニュースでは「国民の皆様許してください。死ぬほどの罪を犯してしまった」と語ったと伝えている。

 崔容疑者の罪状、朴槿恵大統領の関わり具合などは、これから明らかになるだろう。それとは別に、私が今の時点で憂えていることを書いておこう。

 今や朴槿恵大統領が大統領としての資質に欠けていることは、誰の目にも明らかである。大統領の支持率は17%で今も下がり続けている。

 それは、「今や」ということであって、彼女が大統領に選ばれた選挙時には明らかではなかった。2012年の大統領選挙では、朴槿恵(セヌリ党)が文在寅(民主統合党)に百万票の差をつけて当選した。国民は朴槿恵を大統領に選んだのである。

 このことは、大統領選挙では、候補者の政治家としての資質、能力というよりは、候補者の人気、出自といったものが重視されていることを物語っている。有権者には、選挙時に候補者の資質、能力を見極めるのは困難だともいえる。

 朴槿恵大統領のケースだけが特別なのではない。大統領選挙というのは、まともな大統領を選べるかどうか危ういのである。その点、日本や英国のような議院内閣制での首相選びのほうは、「大間違い」はない。あの民主主義の国のアメリカ大統領選挙で、ドナルド・トランプ候補が大統領に選出される可能性があることを考えると、やはり「大統領選挙というのはかなり危うい」と言わざるを得ない。朴槿恵大統領の問題を見ていると、こんなところまで考えが及んでしまう。      


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