浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

ジョギング日記  12月第4&5週分         

2016.12.29(木)

「ひるおび!」今年の最後  

 「ひるおび!」出演のためTBSに向かう。高速道路も街の中も車の数が少ない。街を歩く人も少ない。昨日で仕事納めという影響だろう。人が大勢になるのは、帰省や旅行のための空港と新幹線と高速道路だ。そのピークは今日、明日。年末恒例の出来事である。

 「ひるおび!」は、今日が今年最後。私の出番は、いつもどおりの小池都知事関連。今日は、都議会の都議会自民党会派から3人が離脱して、「新風自民党」の会派を結成した「事件」。ゲストの伊藤惇夫さん、田崎史郎さん、ともにこの動きを「選挙目当て」と言っていたが、そのとおりだ。私は「たった3人?」ではなく、これからぞろぞろ同調議員が出るだろうと見通しを語った。この動きに小池知事側からの誘いはなかったとした私に対し、お二人は「あった、あった」としたのが、今回唯一の「対立点」であった。 お二人と恵俊彰さんにお互い「いいお年を」と言い合って退席した。今年は何度も同席して、仲間意識が強くなったような気がする。楽しかった。


2016.12.28(水)

安倍首相の真珠湾訪問  

 年末である。たいていの会社、役所は今日が仕事納め。役所は御用納めと言っていたが、今もそうだろうか。年末に忙しさのピークを迎える職種もある。デパートは市場、築地市場の賑わいは年末の風物詩である。ネットで見たのだが、宅配便の忙しさは尋常でない。テレビで映像つきで報道されたが、佐川急便の配達員のいらいらが募って、荷物に怒りをぶつけてぶん投げていた。やっちゃいけないことだが、気持ちはわかる。それだけ配達員は忙しい。

 ネットの記事できになったのは、アマゾンの配達を請け負うヤマト便の忙しさが半端じゃないこと。この時期、お歳暮、クリスマスプレゼント、おせちの配達に加えてアマゾンの配達がある。アマゾンは送料無料にしているので、宅配単価は安くなる。アマゾンの宅配が全体の2,3割となる配達員が多い。残業が月80時間というのがざら、午前7時半から夜の11時まで働く。書籍購入でアマゾンを使っている私としては、申し訳無さも覚える。なるべく、まとめて購入するようにしよう。

 もう一人忙しいのが、安倍晋三首相である。安倍首相は、26日午後9時すぎ、羽田空港をあとにし、日本時間で27日午前、ハワイに到着した。そのあと、国立太平洋記念墓地や、「えひめ丸」の慰霊碑に献花を行った。日本時間の28日午前には、オバマ大統領と首脳会談。そのあと2人で、真珠湾攻撃での犠牲者を追悼するアリゾナ記念館を訪れ、所感を表明した。

 安倍首相の所感は、明確な謝罪の言葉はないながらも、次のような表現で気持ちを伝えている。「兵士たちが、あの日、爆撃が戦艦アリゾナを二つに切り裂いた時、紅蓮の炎の中で、死んでいった。75年がたった今も、海底に横たわるアリゾナには、数知れぬ兵士たちが眠っています。耳を澄まして心を研ぎ澄ますと、風と、波の音とともに、兵士たちの声が聞こえてきます」。これでは不十分だという声もあるが、そんなことはない。この時期に、オバマ大統領とともに真珠湾を訪れたことの意義はとても大きい。未来に向けてのメッセージが込められていることも大事だ。

 今回の安倍首相のハワイ訪問は、5月のオバマ大統領の広島訪問のお返しという意味はないとはいわれる。しかし、これら二つの訪問が一体となって、日米関係の絆がさらに強固なものになることだろう。ドナルド・トランプ時期大統領には、このことに十分心して欲しいものだ。


2016.12.24(土)

1年ぶりの歯科受診  

 午前に宮沢歯科で診察。昨年12月9日以来だからほぼ1年ぶりである。診察では毎回ほめられる。手入れが行き届いていて、年齢のわりには歯も歯茎もしっかりしているということらしい。今日も同じことを言われたが、ややガクガクしている歯が2本あって、噛み合わせをゆるくするために、先端を数ミリ削ってもらった。これが唯一の「治療」だろうか。次は、半年後に受診する。その時にまたほめられるように、歯磨きがんばろうと思う。

 昼間暖かだったので、散歩に出かける。きれいな青空に誘われた感がある。風が強いので、これなら富士山が見えそうに思えたので、「富士山ヴューポイント」まで足を延ばした(「伸ばして」かな)。雲に邪魔されない右半分が見えた。早めのクリスマスプレゼントだろうか。


2016.12.23(金)

天皇誕生日に  

 天皇陛下の83歳の誕生日。誕生日にあたっての記者会見でも、今日の皇居での一般参賀でも、お元気な姿が見られた。ご挨拶の声もしっかりしていらした。

 83歳である。一般の人なら、ほとんどが悠々自適の老後を楽しんでいる年齢である。まだ「現役の」天皇陛下として、公務をこなしていらっしゃる。大変な生活を送っていらっしゃることに感慨がある。自分の老後の生活ぶりを自分で決められないのは、一人の人格として考えると、おつらいだろうと思ってしまう。ここまで、天皇陛下としての責任をしっかりと果たしていらっしゃることは、誰もが認めるところである。私は心から尊敬申し上げるところである。

 いろいろむずかしい理論もあるだろうが、お早めにご退位が決まるといいと考えている。来年のお誕生日までには、なんとか方向が決まって欲しい。そして、美智子皇后とともに、いつまでもお元気でいらっしゃることを祈りたい。


2016.12.22(木)

がんセンター2ヶ月ぶりの受診 

 2ヶ月ぶりの国立がん研究センター中央病院の稲本先生の受診日。朝の東海道線はグリーン車利用なのに、品川まで座席が空かなかった。ダウンジャケットを着用して立っていると暑くてしょうがない。

 受診結果は、クレアチニンの値が思ったより高くなく、CRPの値が思ったより高かった。これは、10日前の風邪の影響が残っているようだと、稲本先生。その他はまったく問題なし。「いい年をお迎えください」の声に送られて診察終了。

 次回の授業は新年11日だから、レジュメ作成は急ぐ必要はないのだが、ついつい200枚の宿題チェックと200枚のリアクションペーパーチェックをしてしまった。行政学の授業の履修者で、いまだに国会議員と行政官の区別ができていないものを発見して、ショックを受けた。


2016.12.21(水)

テロへの怒りと恐怖 

 冬至の今日、実に久しぶりだが、朝の散歩に出かける。6時の気温が8℃あり寒くない。ラジオ体操も久しぶり。着膨れしているので、動きがよくない。休んでいる間に、ラジオ体操の参加者がざっと半分になった感じである。そんな中で、89歳の松田さんは毎朝参加しているとのこと。「元気だね」と声をかけたら、「来年2月には90歳だよ」と返された。体操の帰途、東の空が赤く染まっているのが見える。これが朝の散歩の醍醐味である。

 そんないい気分のところに飛び込んでくる暗い、怖いニュース。トルコのロシア大使がピストルで殺害、ドイツ・ベルリンでは、クリスマスのマーケットに大型トラックが突っこんで12人が死亡。どちらもテロである。思想信条で罪もない人を殺してもいいのか。激しい憤りと同時に、この日本でも起こるかもしれないテロの恐怖に戦慄した。世界はどこに行こうとしているのだろうか。

 こういった悲劇にもめげず、今年最後の授業とゼミをしっかりとこなす。今日も3コマとも充実した内容であったことに満足しながら、大学を後にする。


2016.12.20(火)

仙台の母の顔を見にいく 

 1ヶ月ぶりで仙台の母のところへ。今回は妻も同行。母はとても元気そうに見えた。同じことを何回も、何十回も繰り返すのは変わらない。「早く死にたいんだけど、なかなか死なない。百までいくんだろうか」というのは、冗談なのか、ホンネなのか。三食とも完食するし、夜も眠れるし、どこも悪いところないというのは、本当だろう。元気な母の様子を確認して、妻とともにほっとするところがある。        


2016.12.19(月)

骨髄バンク業務執行会議 

 3日連続で昼間の散歩。今日は一番暖かかった。これからは、日程的に散歩ができない日が続く。せめて、こういう日ぐらい、お天道さまの恵みを満喫しながら散歩を楽しみたい。

 夕方から、公益財団法人 日本骨髄バンク 第40回業務執行会議に出席。年2回の理事会のほかに、業務執行会議が1ヶ月に1度開催される。17時半から19時20分まで、中味の濃い議論が展開される。今年から理事になった私だが、こんなに熱心な団体はほかに知らない。毎回、仙台二高一八会メンバー(同窓生)の加藤俊一東海大学名誉教授と席が隣り合わせになる。帰りも一緒。加藤くんが同じ理事でいるのがこころ強い。

今朝の朝日新聞の一面の広告に「輝くいのちの伴走者」(ぶどう社)が野澤和弘さんの「障害者のリアル?東大生のリアル」と並んで掲載されていた。この広告料がいくらか知らないが、せめて広告料分ぐらいは売れて欲しいものだ。      


2016.12.18(日)

師走の暖かい日々 

 このところ、朝は気温が低いが昼間は暖かい。昨日は午前中に散歩に出て、岸根公園の上のほうまで行って雪を冠った富士山の8合目9合目あたりを目にした。青空で空気が澄んでいる。これなら富士山が見えるはずとの予想が当たった。散歩再開の冒頭を飾る快挙といっていい。

 今日は午後から散歩に出かけた。日曜日で穏やかな天気である。岸根公園は母子連れで一杯。たまに父子連れもいる。1,2歳ごろの子が多く、よちよち歩きがかわいい。2ヶ所の芝生には、小さなテントが二張ずつ設営されている。一つを覗いて見たら、親子が昼寝していた。12月半ばとは思えない暖かさが、季節外れのピクニックを誘ったのだろう。こんな中を歩いていると、それだけで幸せな気分で満たされる。      


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