2017.1.21(土)
トランプ米国大統領就任
ドナルド・トランプ米国大統領の就任式。NHKBS1で生中継を見ていた。今日の未明である。ナショナル・モールを埋める大勢の人たち。これでもオバマ大統領の就任式と比べると群衆の規模としては小さい。白人が圧倒的に多いのも、オバマ大統領の時と大きな違いである。宣誓のあと、トランプ新大統領の就任演説。16歳の「天使の歌声」といわれる16歳のジャッキー・エヴァンコの国歌が響き渡るのを聴き終わったところで、テレビを消した。ペンシルバニア通りのパレードは見てもしょうがない。
トランプ大統領の就任演説については多くの人が論評し、感想を述べている。就任演説というより選挙演説に近く、自分の支援者に向けての演説だった。主張は、アメリカ第一、アメリカを再び偉大にするということしかなかった。1961年のケネディ大統領の就任演説が、未来を語り格調高い感動的なものだったことを思い出した。
トランプ大統領は、就任して最初の仕事は大統領令への署名であった。中味はオバマケアの見直しだった。続いて、TPP離脱、NAFTAの再交渉の方針を 明らかにした。なんでそんなに急ぐのか、閣僚人事の承認も得られていないのに、先走っていいのだろうか。就任初日から先行き不安が拭えない状況である。
2017.1.19(木)
検査の一日
胃カメラによる胃の検査、内視鏡による大腸検査を国立がん研究センター中央病院の新内視鏡センターにて受診。向かえ側にある築地市場と比べると新築ビカビカである。
二つの検査を同じ日にやるのは、結構大変なことであるのを思い知った。朝7時半に家を出て8時40分には内視鏡センターに着いたのだが、すでに10人以上が待っている。だいぶ待って、胃の検査が始まる。喉の麻酔をし、鎮静薬の注射をする。そうなると、私はあっという間に夢の世界である。検査が終わっても、しばし夢の中は続く。なにもわからないままに、時が過ぎ、誤嚥しないようにしっかり覚醒してから、次の行程、大腸検査に移る。
ここでは、2リットルの下剤水溶液を事前に飲んで、腸内を空っぽにするという難行苦行が待っている。水溶液は以前のものと比べるとだいぶ飲みやすくなっているが、決しておいしいものではない。それを2リットル。しばらくすると、水溶性便が出る。何度も何度もでる。それが透明な黄色になると検査オーケーとなる。ここでも、10人以上の待合者がいるので、かなり待たされてから検査が始まる。
大腸検査も鎮静剤の力を借りて、夢の中で行われる。こちらは比較的強い鎮静剤なので、覚めるのに時間がかかる。覚めても、立ち上がるのは危険。相当酔いを覚まさないと歩き出せない。私の感覚では、いつもより酒を飲み過ぎて、酩酊状態が残っているというもの。妻が介添人でいてくれるのが助かる。妻の手を借りながら、検査室を後にする。外はすっかり暗くなっている。一日がかりの検査。結果が出るのに時間がかかるが、すべて「異常なし」ということになれば、この一日の難行苦行も報われる。
2017.1.18(水)
小池都知事は行政のトップ
水曜日、本来なら神奈川大学での授業の日である。今週は、最終授業と学期末試験の間にあり授業はない。来週の学期末試験が終わると、長い春休みである。授業がないのが続く。
今回の豊洲新市場の地下水モニタリング調査の結果は衝撃的であった。特に、小池東京都知事にとっては大きな驚きでは済まない。豊洲市場開業の見通しがつかない。いらいらもあるだろう。怒りの矛先は、「チェック機能を果たしていない」として都議会にも向けられる。それはおかしくないか。豊洲移転を決定し、工事を進めてきたのは行政である。モニタリング調査をやらせたのも都庁の役人である。責任は都庁にある。そして小池都知事は都庁のトップである。糺すべきは、そして正すべきは、都庁役人、都行政組織である。千代田区長選挙や都議会議員選挙に関わっていくのは政治家としての動きである。その辺は節度をもって対応し、行政のトップとしての役割に集中すべき時である。
2017.1.17(火)
地方分権の研究会に出席
連日の寒い朝、寒い一日である。そんな中、日比谷の市政会館まででかけていって、「国と自治体間の調整ルール等に関する研究会」に出席した。この長い名称の研究会もこれで今年度8回目。あと2回の開催を経て、報告書を出すことになる。座長の新藤宗幸先生がその原案を作成するのだが、大変ご苦労されることだろう。毎回自治体委員として出席する滋賀県、富山県、京都府、長岡市の担当者には、ここまで大変なご苦労をさせてしまっている。一委員としての私は、毎回、勝手なことばかり言っているので、ご苦労いただいている他の委員には、感謝あるのみである。
アメリカでは、大統領就任式が目の前である。私は在米日本大使館勤務だった1981年1月21日、ドナルド・レーガン大統領の就任パレードを観客として見ていた。今度はドナルド・トランプ大統領の番である。どんな就任演説をするのかということ以上に、反トランプのデモがどれぐらいの規模になるかというほうが気がかりである。いずれにしても、史上稀に見るトンデモ大統領が就任することになる。一体、アメリカはどうなるのだろう。
2017.1.16(月)
出版パーティの打ち上げの会
11月18日に私の本「輝くいのちの伴走者?障害福祉の先達との対話」と野澤和弘さんの「障害者のリアル×東大生のリアル」の合同出版パーティを開催した。そのパーティが成功裡に終わったあとの打ち上げ会をやっていなかった。それが、今日開催の運びとなった。
場所は、新宿歌舞伎町の「新宿駆け込み餃子」。わが友玄秀盛さんの店である。出所者が働いていることで話題になっているところ。パーティ開催を実質的に仕切ってくれた佐藤進君にお礼をしたいというのが私の気持ちである。佐藤さんの元部下の二人もボランティアとしてやってくれた。無理やり司会をお願いした大塚由紀子さん。彼らにも同席してもらった。ぶどう社代表の市毛さやかさんは、突然のギックリ腰で欠席。そこに玄さんも、駆け込み寺の瀬沼靜子さんと一緒にも参加してもらった。
会はいやがうえにも盛り上がる。昔話やらうわさ話やら、とどまるところがない。私としては、楽しくてしょうがない会であった。玄さんの店も満員盛況で、それもうれしかった。寒さのせいか、いつもより人通りの少ない歌舞伎町を、いい気分で歩きながら家路についた。
2017.1.15(日)
豊洲市場の地下水モニタリング調査結果
このところ厳しい寒さが続いている。朝はもちろん、昼の散歩も休んでいる。あまり長いこと休むと身体がなまってしまう。いつか再開の時を迎えなければならない。
豊洲市場での地下水モニタリングの最終調査で、最大で環境基準の79倍となるベンゼンなどが検出されたという最終調査の結果がまとまった。小池都知事も「想定を超え驚いている」と反応している。これで、豊洲市場への移転が危うくなった。少なくとも、開場時期が遅れることはまちがいない。
専門家会議がどう判断するかが待たれるが、ことは食料品を扱う市場の環境問題である。安全性は確保されても、市場関係者や消費者が安心できるかは別問題である。これは、原子力発電所再稼働にあたって、安全性と安心感は違うという議論に通じる。市場の開場をいつどうやって宣言するか。小池都知事にとっては難問が待っている。
難問だが、解かなければならない。それは行政のトップとしてやらなければならないことである。小池知事としては、東京都議会での多数派工作といった政治向きのことはいい加減にして、行政の課題解決に集中すべき時期ではないのか。
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