2017.1.30(月)
トランプ大統領が起こす大混乱
まるで春の日のように暖かい一日。風が強いが南風。春一番みたい。昼に散歩に出たが、暑くて仕方がない。着ていたものを1枚脱いだ。帰宅したら、妻に「汗臭い」と言われた。
「応用行政学」の学期末試験の答案275枚全て見終わり、採点も終えた。記述問題が3問あり、時間がかかる。全部穴埋め問題にすれば、採点は楽なのだが、あえて記述問題にこだわっている。それにしても、採点を終えたのでほっとしている。2年生の障害福祉論ゼミのレポートの採点は残っているが、これは明日。
毎日、毎日トランプ大統領がニュースの話題を提供してくれる。今日は、大統領令で中東・アフリカの7カ国の国民や難民の入国を一時禁止したことを受けて、米国内で混乱が続いていること。ただの混乱ではない。異常な大混乱である。それはそうだろう、こんなとんでもないことをやられて混乱が起きないはずがない。内外の空港で、突然アメリカ行きの飛行機への搭乗を拒否され、拘留され、場合によっては強制送還される者が相次いだ。亡命希望者も、米軍で働く者も、二重国籍者も見境いなしだからたちが悪い。
全米各地で非難の声があがり、抗議デモも相次いだ。さらに裁判所までもが動いた。ニューヨーク連邦地裁の判事は、大統領令は憲法違反の疑いがあるとして、停止措置をとることを示唆した。大統領令で何でもやれると思ったら、大間違いだよ、トランプさん。憲法違反とされることもあるのだから、そろそろやんちゃな振る舞いはやめたほうがいい。裁判所だけでなく、いまに議会も動くだろう。アメリカの三権分立がどうなるのか、興味深い展開がこれから見られるだろう。それにしても、なんにしても、トランプ大統領は常軌を逸している。
2017.1.29(日)
三浦半島宮陵会での講演
穏やかな天気の日曜日。横浜駅から京浜急行の快速特急に乗って横須賀中央駅へ。車窓から見える沿線の景色に見とれているうちに、あっという間に着いてしまった。駅から徒歩3分の横須賀セントラルホテルで神奈川大学三浦半島宮陵会の新年賀詞交換会があり、そこでの講演を頼まれていた。昨年は、九州ブロック宮陵会で講演したが、今回も同じような形である。それにしても、三浦半島だけで神奈川大学の同窓会ができるのは、いかに神奈川県が地元だといっても、驚きである。
講演には、女性の参加が多かったのに驚いた。4日前の神奈川新聞に今日の講演のことが書いてあり、それを見て参加した一般の方が20人ほど。その中に、私の「おっかけ」のような女性が一人。ありがたいというべきだろう。講演は私の闘病について。地味な話題を興味をもって聴いていただくように苦心はしたつもり。受けの良い参加者に助けられて、快調に講演を終えた。
2017.1.28(土)
試験答案採点作業演
昼前に神奈川大学から「応用行政学」の学期末試験答案275人分が届いた。ずっしりと重い。ここに受験生の知恵と思いが込められている。こちらも、心を込めて採点に向き合わなければならない。
答案の採点は嫌いではない。学生が問題にどう解答してくるのか、興味がある。採点しながら、「よくできたな」とか、「こんな解答では点数あげられないぞ」とか、いちいち心の中で答案と対話している。最後の授業で、「問題文をよく読んで、何を答えるのかよく理解してから解答を始めなさい」と何度も、何度も注意したのに、それが守られていない答案もある。問題が求めていないことまで書いてあるのは、ご愛嬌ではあるが、これも問題文を理解していないものである。
作業の途中で昼の散歩に出たりしたが、その分集中して採点作業をした結果、半分以上採点を終えてしまった。明日は、日程が入っているので、作業はほとんどできない。それでも、月曜日には終えるだろう。採点結果の報告締切の2月3日は悠々クリアできる。
2017.1.27(金)
「ミヤネ屋」出演
今日は「ミヤネ屋」出演で大阪へ。番組では、ガダルカナルタカさん、森永卓郎さん、春川正明さんとご一緒した。トランプ大統領のメキシコ国境に壁作る話、「美人過ぎる」ドクターに教わる老眼の話、そして稀勢の里の明治神宮奉納土俵入りの話題。最後の土俵入りは話題だけで、実際の土俵入りの場面は番組内に入らなかった。出演者一同、「残念、残念」を連呼した。
2017.1.26(木)
京丹後市へ
朝7時半に家を出て京丹後市に向かう。京丹後市商工会での講演を頼まれていた。今回は、妻を帯同しての旅である。新幹線で京都まで、そこから天橋立駅まではJRの特急で、そこで京都丹後鉄道に乗り換え峰山駅へ。この行程が「旅」というのにふさわしい。京都から先は、ほぼ初めての行程である。車窓から見る景色が変化に富んでいる。30分過ぎる頃からは、雪、雪、雪の景色である。天橋立のある若狭湾の景色は絶景である。今日は一日中晴れの天気であるので、雪景色が映える。昨日、一昨日は雪模様で、一昨日は列車も運休したと聞いて、今日の天気はラッキーと言いたくなる。京丹後鉄道には、高校生が乗り合わしていた。
講演は、「ほんものの地方創生とは」の演題で、質疑応答も含めて、2時間近く。15分の「前座」も合わせると2時間立ちっぱなしであった。身体的にはなんともなかったというのは、強がりではない。
「旅」を終えて、妻ともども満足、満足の一日だった。何よりも、天気に恵まれたのがよかった。
2017.1.24(火)
骨髄バンク業務執行会議と新年会
夕方から公益財団法人 日本骨髄バンクの第41回業務執行会議に出席。業務執行会議と理事会が毎月開催される。毎回2時間の会議である。中味も濃ATLAい。理事席の隣には古参の加藤俊一理事が坐っている。昨年理事になったばかりの新参理事としては、隣に仙台二高同級生の加藤君が坐っているのはとても心強い。私は患者として骨髄移植体験者というだけで理事担っているが、加藤理事は血液内科の医師の立場での理事である。今日も、彼は都道府県別のドナー登録状況という資料を提出してみずから説明をしていた。
会議終了後、今年最初の会議ということで場所を変えて新年会ということになった。そこでは、財団の職員の人と話をした。財政状況が厳しいとして給与削減までされたのに、懸命に仕事をしている。ここの職員はなべて優秀である。なぜだろうかと考えると、職員、特に古参の職員には志があるということに行き着く。骨髄移植によって白血病の患者の命を救う。そのための骨髄バンク、だから給与削減されてもがんばる。行政は、厚生労働省はそれに甘えているのではないかという気がする。もっと真面目に骨髄バンクを支えなさいと言いたくなる。そんなことを職員にぶつけてみた。
会が終わって、帰りは加藤君と一緒。東海道線で東京駅から横浜までいろいろ話をした。とても面白い。私がATL(成人T細胞白血病)という病を得たことから、骨髄バンクの理事になり、加藤君と一ヶ月に一回会う機会ができた。出会い、再会、友情の継続というのも、運命だなと思ったりする。
2017.1.23(月)
仙台へ
母の顔を見に仙台へ。寒さはそれなりだが、雪はまったくない。風もないので寒さはあまり感じない。
今日は姉二人も一緒で、母にとってはうれしい日である。母はとても元気で、肌がつやつやしている。あくまでも、「96歳にしては」ということではあるが。このホームの食事がよく考えられているので、栄養十分ということはある。同じことを何度も、何十回も繰り返す「癖」はあいかわらずだが、ボケ症状まではいかない。遠くにいる息子としては、安心していられるのがありがたい。「また来るよ」の言葉とともに、母のもとを去る。
夜は、いつもの「鳥よし」で仙台二高の同級生の松岡邦明君と酒を酌み交わす。松岡君は、昨年亡くなった義母の楽天イーグルス私設応援団の仲間だった。仙台弁で語り合えるのが楽しい。親方の横田さんも、栗田さんも義母とは面識があった。二人とも元気一杯で、商売繁盛なのがうれしい。帰りは仙台駅まで松岡君の呼んだタクシーで送ってもらった。
2017.1.22(日)
喜びと不安と興奮の日曜日
日曜日の岸根公園。暖かい陽気に誘われて、大勢の家族連れが広場で遊んでいる。ピクニック用の色鮮やかな簡易テントが下の芝生に6面、上の芝生に3面張られている。学齢期前の子どもがたくさん動き回っている。我が家の近所では子どもを見ること稀なのに、ここにはこんなにたくさんいる。少子化なんてここでは通用しない。自分たちは、こういった子どもたちにこれから支えてもらうんだと思うと、高齢化にも安心できる。昼の散歩をしながら、そう考えた。
この子たちが大人になる頃、世界はどうなっているだろう。日本はどうなっているだろう。経済はしっかりしているか。戦争に巻き込まれてはいないか。テロから免れているか。心配なことのほうが多い。この子たちが大人になるのを待たずに、この先4年のこともわからない。ドナルド・トランプという男がアメリカの大統領に就任して2日目。トランプ大統領がこれから1460日の間にとんでもないことをやらかすのではないかという恐怖を払拭できない。不安の日々が始まる。
夕方5時過ぎから、全豪オープンテニス4回戦錦織圭対ロジャー・フェデラーの試合をテレビ観戦。フェデラーとの対戦がとても楽しみにしていた。テレビの前に陣取って、妻と一緒に「がんばれ」、「やったー」、「あーあ」と声を出しながらの観戦である。フルセットまでいったが、「あーあ」のほうが多くなって、錦織が負けてしまった。負けはしたが、とても良い試合を見せてもらった。圭、ありがとう。これからは錦織ロスの日々である。
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