2017.2.10(金)
明日はアメニティ・フォーラムで大津へ
朝のうちは晴れていたが、昼過ぎから小雨になり、夕方はみぞれまじり。寒い一日である。西日本では日本海側も太平洋側も雪がかなり降っている。積雪一メートルというところも出ている。琵琶湖のあたりも雪だろうか。
明日は、びわこ大津プリンスホテルを全館貸しきって開催されるアメニティ・フォーラム21に出かける。今日から始まる3日間だが、私は2日目の明日夕方からの「輝くいのちの伴走者?障害福祉の先達との対話」というシンポジウムで司会を務める。登場するのは、村木厚子、田島良昭、日浦美智江の各氏。やまゆり園での大量殺傷事件についても触れることになる。今回のアメニティ・フォーラム全体がこの問題を直接、間接に扱うことになるだろう。
大雪で、明日は列車運行に支障が出るかもしれない。新幹線の関ヶ原付近では、徐行運転は免れない。無事に大津まで辿り着けるだろうか。「なんでこんな寒い時期にやるんだ!」という妻の文句が頭に浮かぶ。アメニティ・フォーラムの様子は、明後日の日記で報告する。
2017.2.9(木)
「ひるおび!」出演
朝から雨模様で気温も低い一日。昨日までの春の陽気から一転、冬らしい天候になった。そんな寒さの中、「ひるおび!」出演のため赤坂のTBSテレビへ。
いつも入り口で迎えてくれる吉澤由美子さんに「あけましておめでとう!」と挨拶。「えっ、今年初めてでしたっけ」と彼女は驚いたふう。そう、昨年12月29日以来の出演である。
私の出番は、石原慎太郎元東京都知事が都議会からの参考人招致に応じるという話題である。もう一人のゲスト田崎史郎さんが私の隣で解説をする。司会の恵俊彰さん、江藤愛さん。レギュラーコメンテーターの八代英輝さん。ふかわりょうさん、室井佑月さん。久しぶりにお会いできて、うれしい。久しぶりの出演で、コメントにぎこちなさが残る。それでも、みんなといるだけで、楽しい。
国会に目を向けると、大臣たちの答弁ぶりのおかしさに驚いてしまう。衆議院予算員会で金田勝年法務大臣は組織犯罪処罰法改正案に関し、共謀罪の成立要件についての答弁に窮していた。その挙句、「国会での審議は、法案提出後にすべきだ」という文書を作成してしまった。これに対して、野党が「共謀罪に関する質問封じだ」と怒っている。また、まともに答弁できない金田法相には辞任を求める構えである。金田法相は元大蔵官僚、そんなバカじゃないはずなんだが、どうしちゃったんだろう。
同じく、衆議院予算委員会での稲田朋美防衛大臣の「事実行為としての殺傷行為はあったが、憲法9条上の問題になる言葉は使うべきではないことから、武力衝突という言葉を使っている」という答弁には驚くというか、あきれてしまった。南スーダンにPKOとして派遣された自衛隊部隊員の日報(廃棄していた)に「戦闘」という言葉があるが、戦闘があったことを認めるかという質問への答弁である。稲田大臣の答弁は、「戦闘というと自衛隊をPKOから撤退しなければならなくなるので、武力衝突という言葉を使ってごまかした」と言っている。「この正直者めが!」と褒めてやりたくなる。
大臣答弁ではないが、天下りあっせんについて糺された文部科学省の前川喜平前事務次官の答弁「万死に値する責任がある」にも驚いた。「じゃ、死んでもらおうじゃないか」というのは、番組のコマーシャル中の某氏のつぶやきである。「その言葉は、もっと大変な事態のためにとっておいたほうがいい」というのは、私のつぶやきである。
2017.2.8(水)
今日は誕生日
昭和23年、1948年の2月8日、私は岩手県大船渡市で生まれた。そう、今日は69回目の誕生日である。69歳の誕生日を元気で迎えられるのはめでたいことである。まさにhappy
birthday!というべきもの。ここまで生かしてもらったことはありがたいことである。誕生日には、毎回、そんなことを思う。
昨日の日記では、「北方謙三」と書くべきところ、4ヶ所も「北上謙三」と書いてしまった。Happy birthdayの電話をくれた仙台の敞子姉から指摘された。全部まちがったのではなく、1ヶ所だけ正しく「北方」と書いている。だから、これは間違ったのではなく、高齢者特有の症状が出たせいだろう。このところ、妻から頼まれたことを何度も失念してしまい、教育的指導を受けることが増えた。69歳になるということは、こういうことである。
数日前、寺島実郎さんからご著書「シルバー・デモクラシー」が送られてきた。我ら団塊の世代の人間として、高齢化した都市新中間層の現状をみつめ、シルバー世代は新たなデモクラシーの構築に寄与しなければならないという論調である。自分の生活だけが安定していればよいというのではなく、高齢者らしい社会への配慮と成熟した知性が問われる。(以上「シルバー・デモクラシー」から) そうだな、そうだと思う。「シルバー・デモクラシー」の副題「戦後世代の覚悟と責任」こそが問われている。69歳の誕生日にあたり、戦後世代、団塊世代の高齢者として、今の自分として出来る限りのことはやろうという思いは自然と湧いてくる。
2017.2.7(火)
「水滸伝」読了
北上謙三の「水滸伝」(集英社文庫)全19巻を読了。読み始めたきっかけは、全盲ろうの東大教授福島智と作家北方謙三の対談集「運命を切りひらくもの」(致知出版社)の中で、福島さんが「水滸伝」を読んだことを知ったことである。当然ながら、点字で読む。対談では、冒頭の一文「頭ひとつ、出ていた。人の波の中である」という王進と魯智深が出会う場面を福島さんが引用してみせる。この出だしを読んで止まらなくなり、19巻を読み通したとのこと。それで、私も読んでみようと思った。
水滸伝は明代の中国で書かれた伝記歴史小説で、「中国四大奇書」の一つ。日本でも吉川英治「新・水滸伝」、柴田錬三郎「我ら梁山泊の好漢」、津本陽「新水滸伝」など、多数書かれている。北上版水滸伝は作者本人も言っているように、原典とは離れた自由な発想の作品である。それが面白い。百人を超える主な登場人物を詳しく書き込み、生い立ち、性格、生き方、死生観を物語の随所に入れ込んでいる。
読み出したら、意地でもやめられないのは、フルマラソンの挑戦と同じ。休み、休みではあるが、なんとかフルマラソンを完走したような気がする。しばらくは、北上作品は読む気がしないが、そのうちにまた読みたくなる予感がする。これもフルマラソンと同じ。水滸伝の続編として「楊令伝」15巻、「岳飛伝」17巻がある。「水滸伝」と合わせて「大水滸伝シリーズ」という。全部で51巻、北上謙三が17年かけて書ききった。51巻を読み通すのは、トライスロンか100キロマラソンに匹敵するだろう。
2017.2.5(日)
トランプ大統領の常軌はずれ
これまでの暖かさが、今日は寒さに逆戻り。これが平年並なのだろうが、暖かさに慣れた身体には対応がむずかしい。そんな中、横浜駅から東海道線で3駅の藤沢まで出かけて、「ぷれジョブ藤沢」の2月定例会に出席した。今日はいつもより小さい会議室しかとれなくて、結果的には満席となった。今日も3組から報告があり、みんな充実した活動をしていることがわかり、頼もしい限りである。ジョブサポーターの確保が懸案になっているところに、今日は若手イケメンが「やってみたい」として出席してきた。ありがたいことである。少しずつだが、ぷれジョブの輪が広がっていく。
連日のトランプネタである。今日は、トランプ大統領が司法に一敗地にまみれるの巻である。米国ワシントン州の連邦地裁は、イスラム圏7か国出身者の入国禁止の大統領令の差し止めを命じた。国務省はただちに7か国出身者のビザを認めるとともに、トランプ大統領令の施行を停止した。
トランプ大統領は、これで頭に血が上ったのだろうか。連邦地裁で大統領令停止命令を出したジェームズ・ロバート判事に対して「この、いわゆる(so-called)判事の意見は本質的にわが国から法執行というものを奪うもので、ばかげており、覆されるだろう!」と例によってツイッターに投稿した。「ばかげており」は、原文ではridiculousとなっている。行政のトップの大統領が、司法の一員である判事にridiculousという言葉を使って非難するのは、常軌を逸している。大統領が裁判官の判断を批判するのは許されるが、こういう言葉で侮辱するのは許されない。大統領による連邦判事への侮辱的発言は前代未聞であり、こういった発言自体が今後大きな問題になることは避けられない。早速、民主党の議員からはトランプ大統領を非難する声明が出された。前日のオーストラリア首相との電話でのガチャ切りに続いて、偉大な大国アメリカの大統領の行儀の悪さは、目を覆うばかりだ。単なる「やんちゃ坊主」では済まされない。
東京都千代田区長選挙で、現職の石川正己氏(75)が与謝野信氏(41)=自民党推薦を破って当選し5選を果たした。75歳の高齢も多選もものともせずの勝利である。小池都知事の高笑いが聞こえてくる。
2017.2.4(土)
立春の暖かさを楽しむ
このところ連日昼の散歩に出ている。暖かいので、寒さは感じない。そんな中でも今日は特別に暖かい。横浜は13℃で風もないので薄着で歩いていても汗ばむほどである。そうか、今日は立春。暦どおりというより、1ヶ月分暦の先を行くような陽気である。明日は、平年どおりで冬に戻るらしいので、今のうちにせいぜい穏やかな日和を楽しんでおこう。
連日のトランプ大統領関係のニュースでは寒い思いをさせられているが、今日あたりは暖かいニュース。昨日、アメリカのジェームズ・マティス新国防長官が来日し、首相官邸で安倍首相と50分にわたり会談した。報道によれば、会談はとても友好的。中味も、尖閣列島が日米安保条約第5条の適用範囲ということが確認されるなど、予想以上の出来である。米軍駐留経費の負担問題は話題にあがらなかったのもいいことだ。「狂犬」と呼ばれるマティス長官だが、mad
dog は軍人にとっては「勇猛果敢」という褒め言葉である。読書家であり、理知的で温厚な教養人である。日本への理解も深い。この人が国防長官であることは、日本にとっても慶賀すべきことであることを、立春にあたり改めて確認した。
2017.2.3(金)
鬼は外!
今日は節分。我が家では毎年豆撒きをしている。今年は、妻と二人だけだが、「鬼は外、福は内」と元気に豆撒きをした。
我が家には鬼はいなくなったが、アメリカには追い出したくなる鬼がいる。ドナルド・トランプアメリカ合衆国大統領に顔が似ている。本物のトランプ大統領は、大統領就任以来2週間、毎日毎日新しいネタで世の中を騒がせ、怒らせ、顰蹙を買っている。大統領令に示される政策がその原因である。その中でも、難民、「テロ懸念国」の市民の入国を制限する大統領令は最悪といえる。
政策ではないが、それ以上にひどいのは、オーストラリアのターンブル首相との電話会談でトランプ大統領が話の途中で電話をガチャ切りしたこと。オバマ前米大統領が豪州政府と合意していた難民引き取り問題について激しい応酬が
交わされ、トランプ大統領が激怒しての所業である。友好国のトップに対してこんなことをするのは、とんでもないことである。相手が敵対国のトップだったら、なんらかの報復が返ってくるほどの非礼である。トランプ大統領が、ここまでひどいとは驚きである。まともな人格を持つ人とは思えなくなった。
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