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ジョギング日記  2月第3&4週分         

2017.2.28(火)

分権研究会に出席

 毎年思うことであるが、2月は大の月より3日も短い。高校3年生の頃、先生に「入学試験は2月31日だからな」と言われたものである。当時は国立大学の入試は3月3日からであった。これは、以前に何度か書いた気がする。

 2月最後の日、分権型政策制度研究センターの「国と自治体間の調整ルール等に関する研究会」(第9回)に出席した。議題は、研究会報告書(第1次草案)の審議。自治体委員からもいろいろ意見が出たが、時間内で議論はほぼ収束した。草案を起草した新藤宗幸先生には大変な作業をしていただいた。おかげで、次回研究会では最終報告がなされる見込みである。

 風邪引き以来、今日が電車を使っての初めての「遠出」となった。夜の会合もあったが、さすがにこちらのほうへの出席は自粛させてもらった。


2017.2.23(木)

風邪引きました

 久しぶりの外出は、がん研究センター中央病院での定期受診。血液内科の稲本先生のところでは、基本的に異常なし。肺のレントゲン検査、肺機能検査でも異常なし。異常があったのは、炎症反応の数値。CRPの値は6.45。正常値上限0.1だから、かなり悪い。原因は、日曜夜から発症した風邪症状である。体温は正常であるが、これから2週間、抗生物質を服用することとされた。泌尿器科の原先生のところでは、前立腺がん手術の予後チェック。これも異常なし。今後の再発の可能性は極めて低いとのことで、安心した。放射線科の伊丹先生のところでは、私の状態がとてもいいものだから、喘息で悩んでいる伊丹先生には「うらやましい」を連発された。

 血液内科の待合室で、ATL仲間の南克己さんと小澤礼子さんにお会いした。小澤さんが風邪でCRP10になったことを聞いて驚いた。みんなそれぞれ、いろいろあるものである。

 風邪の話だが、日曜日に仙台二高在京一八回の「古希祝い記念温泉旅行」で熱海で一泊した時に発症した。夜の宴会の途中から、声が出なくなり、翌朝は加藤俊一君と一緒に早めに宿を出て帰宅した。そのまま床に伏したが、その夜には39.1℃の高熱を記録した。抗生物質が効いたのだろう、昨日水曜日には回復した。そこで、今日の初外出となった。「回復した」といっても、CRPの値は高い。これからしばらくは、おとなしくしていなければならない。  


2017.2.15(水)

「富士山が見えます」の車内アナウンス

 東海道新幹線で新富士駅を通過するところで富士山の姿を見るのは、長年の私の習慣である。日本人ならみんなそうだと思うのだが。そんな私にとっても初めての経験だった。列車が新富士駅を通過する30秒前のあたりで車内放送。「皆様、ただいま富士山が見えております。短い間ですが、その美しい姿をお楽しみください」てなことを車掌さんがアナウンスしている。言われてなくとも見ていますよ。これがまた、すごい迫力の雄姿である。このところ5回連続の「当たり!」である。季節によっては、凡打が続くことがあるが、冬ならではの5打席連続ホームランである。今回は予告ホームランというところか。

 今日は「ミヤネ屋」に出演。春香・クリスティーンさん、橋本五郎さんとご一緒。番組は、金正男氏がクアラルンプールの空港で北朝鮮の工作員に殺害された事件についての話題オンリーに近い。毒針での殺害という説もあるが、まるでドラマのような筋立てである。まだ推測の域を出ない部分もあり、コメントするほうもとまどいながらの展開であった。  


2017.2.14(火)

企業フィランソロピー大賞 贈呈式

 今日がバレンタインデイということ、この日記の日付を書くまで気がつかなかった。この齢になって、チョコレートをもらうことがなくなったからかもしれない。こんな悪習を誰が始めたのかと怒っている時期もあったので、チョコレートが来なくなってせいせいしたという気持ちである。

 昼から「ひるおび!」出演。石原慎太郎元都知事が都議会の特別委員会に招致されるという話題についてのゲストとして招致された。同じくゲストは伊藤惇夫さん。招致の日程も今日の委員会理事会では決まらなかった。攻めるほう(都議会)も、守るほう(石原元知事など)も、なんだかどっちつかずで、論点がはっきりしない。当方としてもコメントのしようがない。その石原氏が「来週、しかるべきところで記者会見する」と語った。「一方的に言われるのはかなわない。心身ともにもたない」ということらしい。攻撃は最大の防御ということなのだろうか、本当に心身がもたないからなのだろうか。

 番組出演を終えてすぐに、TBSから日比谷のプレスセンタービルに向かう。2時から「第14回企業フィランソロピー大賞 贈呈式」で贈呈役を務めることになっている。企業フィランソロピー大賞は、自社の社会資源を活用し、社会課題の解決のために貢献した企業を顕彰するものである。今回の企業フィランソロピー大賞は(株)りそなホールディングスが受賞した。企業フィランソロピー賞は、(株)ストライプインターナショナル、TOTO株式会社、日本アムウエイ合同会社と(株)パレスエンタープライズ パレスホテル大宮の4社に贈呈された。贈呈式では、受賞した各社から活動内容のプレゼンテーションがあるのだが、これが毎回とても素晴らしい。今回も、パワポイントや動画を使い、とても説得力のあるプレゼンテーションがなされた。感動した。


2017.2.12(日)

アメニティ・フォーラム

 昨日、びわこ大津プリンスホテルでの「アメニティ・フォーラム21」のシンポジウムに出演。新横浜駅から大津駅までの行程は、雪の影響を心配したが、新幹線が米原付近の降雪で京都駅に10分ほど延着したほかは問題なし。

 シンポジウムは、登壇は日浦美智江、田島良昭、村木厚子の3氏。アメニティ・フォーラムではおなじみの豪華ゲストである。私は司会役。重度障害者の地域の中での意味のある活動について、実例を紹介しながらの説明が続いた。後半は、津久井やまゆり園での殺傷事件を念頭においての発言となる。会場一杯の参加者は熱心に聴き入っていた。

 セッションを終えたところで、「津久井やまゆり園再生構想(案)」に関する神奈川県当局に宛てた意見書を私が読み上げた。「やまゆり園の現地建替え方針は撤回すること」など4点の意見である。次に、障害者本人向けを意識したアピールメッセージが用意されていたので、私が初見で読み上げた。素晴らしい文章である。途中で涙がこぼれそうになるのをこらえて読んだ。それぞれを読み終えるたびに、会場からは熱烈な拍手が起きた。

 夜は、出演講師が集まっての会食の場で、日浦さん、田島さん、大熊由紀子さんと私でテーブルを囲んだ。なつかしい話、うわさ話、夢のある話で盛り上がり、「お開き」の声がかかるまで話し込んだ。昔の仲間、気があった仲間といるのが楽しい。

 ホテルの34階の部屋で目覚めた朝。窓を開けると眼下には圧倒的な大きさの琵琶湖が広がっている。真下の散歩道は10年以上前に朝のジョギングで転んでメガネを壊したところである。目を上げると雪を冠った山並みが見える。いい天気に恵まれたことに感謝感激である。

 帰りの新幹線の車窓からは、てっぺんから裾野まではっきりと見えた。神々しいほどの輝きであり、山体の大きさに圧倒される。今まで見た富士山で最高レベルの傑作である。日本一の琵琶湖から日本一の富士山まで2時間余。祐大な景色を満喫しながらのアメニティ・フォーラムからの帰途であった。


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