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ジョギング日記 4月第3週分          

2017.4.15(土)

面白くてためになる「えにしの会」

 「新たなえにしを結ぶ会」に出席。会場は霞ヶ関のプレスセンタービルの10階。今回が17回目である。今回も300人を超える出席者であった。

 大熊由紀子さん(ゆきさん)が最初から関わってきた。今回も出席者はすべて、何らかの形でゆきさんと縁のある人たちである。登壇する専門家、実践家、これもすべてゆきさんの仲間である。ゆきさんの人脈の広さに感動する。

 第1部「濃縮シンポジウム/精神医療革命3つの嵐」が終わったところで30分間の休憩。ゆきさんは、この時間帯を「?えにしむすび・む?」と名付けて、参加者同士で新しい縁が結ばれることを期待している。私にとってはすでに縁を結んでいる人たちとの再会を喜ぶ時間である。第2部は「立体シンポ/医療安全?正直文化、質の文化に挑戦する人々」、医療事故が発生したときに、事故原因を究明し、再発防止に役立てていく仕組みをどう作るかといった議論が展開された。

 第3部は会場をイイノビル内のカンファレンスセンターに変えて、17:30から始まった。第3部「福祉人材と利用者の夢?やまゆり園事件、有料老人ホーム殺人事件から考える?」は日浦美智江さんと一緒に聴いた。これが実に面白くてためになるセッションだった。(社福)愛川舜寿会常務理事の馬場拓也さんは2016年に「地域との隔たりである、施設を囲っていた壁」を取り払った。工事着工の直前に「やまゆり園事件」が起き、福祉施設のセキュリティ強化が叫ばれた最中だったが、職員がハンマーで壁を壊すというパフォーマンスをして、自分たちの思想を地域の人たちに伝えようとした。

 次の野々村光子さんは、滋賀県の東近江権益働き・暮らし応援センターTekito-のソーシャルワーカー。関西弁で次々繰り出す話に日浦さんと一緒に抱腹絶倒しながら「そうだね、そのとおりだね」とうなづき合った。話の中身は、別の機会に。

 あれもあり、これもあり、行ってよかった「えにしの会」だった。  


2017.4.14(金)

気持ちのいい朝の散歩とおぞましい事件

 久しぶりの朝の散歩へ。久しぶりも久しぶり、今年1月3日以来である。最長老の松田さんには「明けましておめでとうございます」とご挨拶した。その松田さん、2月に90歳になったとのこと。毎朝、ラジオ体操に来ている。松田さんの元気さにあやかりたいものだ。

 朝の散歩はいい。今朝は青空で風もない。寒さなどまったく感じない。陽の光を浴びて青空を見上げながら歩いていると、それだけで生きていることの幸せを感じる。ここまで昼の散歩はしていたが、朝の散歩は全然違う。しかも、朝はラジオ体操がある。久しぶりのラジオ体操、まじめにやると結構疲れるものだが、今日はそのことを思い出しつつの体操だった。帰宅して、湯船に身を沈めれば、「極楽、極楽」。これがタダで味わえるのが朝の散歩の醍醐味である。

 そんないい気分のところに飛び込んできたおぞましいニュース。北朝鮮、シリア関係ではない。千葉県我孫子市でベトナム国籍の女児が遺体で発見された事件で、容疑者が逮捕された。その容疑者が、女児が通っていた小学校の保護者会の会長を務めているとのこと。小学生の通学時には見守りもしていたというから、あきれてしまう。ひどいものだ。女児の親の怒りはどこにぶつければいいのだろう。あまりにひどい事件で、コメントも簡単にはできない。    


2017.4.13(木)

健康状態異常なし

 定期受診で築地のがんセンターへ。気になっていた心電図の解析結果は「異常なし」ということが稲本先生から伝えられた。「心配ないです」ということで安心した。今日の血液検査の結果も異常なし。いつも気になるクレアチニンの数値も正常であり、「水を飲むのをがんばりましたね」とほめられた。ということで、今日は全て順調ということであった。

 退院してから7年以上経っても、こうして定期的に受診しているので、健康状態に異常ないことを確認できる。こういうのも一病息災というのだろうか。  


2017.4.12(水)

新学期の授業開始

 神奈川大学の新学期は先週末に始まったが、私の担当授業は今日がスタート。キャンパスには桜がまだ残っている。暖かい陽光に輝いている。キャンパスを行き交う学生の顔も輝いている。新学期らしい活気が感じられる。

 3時限の「地方自治論T」が最初の授業。教室からあふれるほど学生が押し寄せたら困るな、かといってあまり少ないのもいやだなと思っていたが、どちらでもない丁度良い程度の出席者であった。出席カードの提出は213人。ちょうどいいところだなと安心した。

 第一回目の授業ということもあり、今日のところは入門編。藤沢市と宮城県の組織と仕事内容を紹介するのがメインの授業だった。「自治体はこんなに幅広い仕事をしているとは驚いた」という反応が多かった。SA二人にとっても今日がデビュー戦である。初めての仕事もそつなくこなしていた。ありがたい。島仲さんと青野君。島仲さんは、私にとっては初めての女性SAである。

 SAとの顔合わせということで、大学近くの中華料理屋で食事をした。二次会のバーにいるところに、2代前のSAの海野一馬さんから電話があった。その直前に、海野さんのことを二人に話したところだった。なんという偶然だろう。それも含めて、幸先の良い授業スタートである。

 そうそう、忘れるところだった。「障害福祉論」ゼミも、先学期の履修者がほぼ全員戻ってきた。今日の第一回は、軽い顔合わせというところだったが、皆元気一杯。昨年のスタート時の雰囲気とはだいぶ違う。今学期はこの元気さでいってもらいたい。授業の終わりに第一回目の記念写真を撮った。  


2017.4.10(月)

地方議員の研修会で講師を務める

 朝から寒い一日。そんな日に、「民進党政令市協議会」の研修会の講師を務める。会場は永田町の全国町村会館。50人ほどの議員が参加していた。「政令市市議会議員の果たすべき役割」と題して1時間語った。政策策定が議員の一番の役割、そのためには住民の不満と要望をしっかり拾い上げることといったことを強調した。仙台市議会からは岡本あきこさんが出席していた。みなさんとても熱心に聴いてくださったので、こちらとしても張り合いがある講義だった。議会としての危機意識が感じられた。帰り際に、次の講師の枝野幸男民進党幹事長に会って、挨拶を交わした。

 国際情勢は緊迫している。国内政治もゴタゴタしている。そんな中でも、地方自治の健全な発展は大事。特に、地方議会の存在感を示すべき時である。明後日には、神奈川大学で「地方自治論」の授業が始まる。  


2017.4.9(日)

「ぷれジョブ」も新学期

 朝から小雨が降り続く日曜日。このぐらいの雨では、花散らしとはならない。「花散らし」とは、花見の翌日に若い男女で夜通し飲食する場のことというのが、ホントの意味らしい。子どもには伝えられないような意味だそうだが、そんなのはどうでもいい。ともかく、今日の雨では花は散らなかったのだから。

 そんな中、藤沢まで出かけて、「ぷれジョブ藤沢」の定例会に出席。横浜駅から藤沢駅までの東海道線の車窓越しに、見事な桜の大木や桜並木が見られた。

 今日の定例会も多くの参加者で盛り上がった。冒頭に、「やすらぎケアセンター藤沢」での6ヶ月のお仕事を修了した琢磨君に修了証を渡した。琢磨君を受け入れてくれたケアセンターの責任者の石川さんには、感謝状を私から差し上げた。その後、琢磨君からケアセンターのスタッフへの感謝の言葉を本人が読み上げた。石川さんからは、スタッフの皆様から琢磨君への寄せ書きが渡された。寄せ書きは、参加者の皆さんに回覧された。

 4月新学期、プレイヤーのみんなも、それぞれ進級した。彩佳さんは特別支援学校の高等部を卒業して大学部に進学した。大学部は、専門学校のようなもので、いろいろな職種の実習をやるらしい。彩佳さんは、大学部と並行してぷれジョブのお仕事を続けるとのこと。それぞれのプレイヤーたちが、それぞれにお仕事を楽しく続けている。うれしいことである。  


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