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ジョギング日記 7月第3週分           

 2017.7.13(木)

厚生省同期会

 「ひるおび!」出演のため、赤坂のTBSへ。久しぶりのスタジオである。今日の話題は、安倍政権一強の背景と支持率急下降への対応といったもの。ゲストは政治アナリストの伊藤惇夫さん、中北浩爾一橋大学教授、槇島博子TBS解説員と私。安倍首相は国会での審問に出席すればいい、内閣改造の前に稲田朋美防衛大臣を罷免すればいいと発言した。ついでに、内閣人事局による各省人事はおそるおそるやってほしいと言っておいた。もっと指摘したいことがあったが、時間切れ。

 夕方は、アルカディア市ヶ谷(私学会館)での厚生省45年入省同期会に出席。市ヶ谷駅の近くで、佐藤雄平特別会員(前福島県知事)に声を掛けられた。「今日のひるおび!よかったよ」と佐藤さん。同期会は、遠くにいるもの以外は全員出席の11人。一人ひとり立ち上がって近況を話すのだが、仕事のことはごく短く、病気のこと、老親介護のことは詳細で長い。最後、遅れて登場の江利川毅さんに番が回ったころには、お店の閉店時間を超えてしまった。そのぐらい、盛り上がった同期会であった。来年は、真野章さん、佐藤雄平さんがそれぞれ事務秘書、政務秘書をしていた渡部恒三元厚生大臣においでいただこうということで衆議一決して閉会。楽しい会だった。


2017.7.11(火)

分権型政策制度研究会に出席

 今日も昨日に続いて暑い日。その暑さの中、午後から分権型政策制度研究センターの今年度第3回の研究会に出席のため日比谷公園の市政会館に出向く。今年度の研究テーマ「自治体は法令をどのように地域に適用してきたか」について議論した。

 具体的法令として前回に引き続き、建築基準法と認定こども園法を取り上げての議論である。建築基準法による許可の要件を自治体が独自に設定できる部分が広くなったために、自治体間で基準に差がでてしまうことを自治体としてどの程度気にするのかということが議論された。実際の施行では、問題になるケースがみつからないということで、これ以上議論を深める必要がないというのが、とりあえずの結論である。

 認定こども園の認定要件としての職員配置の基準の要件が緩和になった。本来の配置基準のうち、一定の範囲で保育教諭や保育士に変えて代替職員を充てることができるようになった。この緩和策をどこまで広げるかはある程度自治体に任されている。また、この緩和措置は3年間だけであり、その後は本来基準に戻るのだが、それに対して自治体は特別措置の延長を国に要望するのかどうか。こんなことが話題になった。

 こういう場合の資料を提供し、各自治体での実態を説明するのは、毎回出席している自治体職員である。今回は、富山県、京都府、鳥取県の職員の方々に出席いただいた。この方々のご協力があって研究会は成り立っている。

 簡単に書こう。パ・リーグ首位攻防戦で楽天はソフトバンクに5対4で勝利。首位を守った。


2017.7.10(月)

ラジオ体操に松田さん復帰

 昼間は32℃の暑さでも、早朝はまだ涼しい。涼しいといっても気温は25℃。風がある分だけ涼しさを感じる。そんな中、岸根公園でラジオ体操を皆さんと一緒に楽しむ。今朝は、しばらく休んでいた松田さんが参加していた。膝の状態が良くなくて、自粛していたとのこと。帰り際に「松田さん、戻って来られてうれしいよ」と声を掛けた。その後、あっというまに女性陣に囲まれた松田さん。90歳でしゃきっとしていらして、顔にもシミ、シワなし。私の目標であり、希望の星である。いつまでもお元気でいて欲しい。

 昨日は85歳の小林るつ子さんがここまで現役でがんばってきたことを書いた。私もまだまだ老けこんではならない。スロージョギングのペースで、長い距離を走りつづけたい。  


2017.7.9(日)

玩具福祉学会と小林るつ子さん

 昼前、玩具福祉学会第17回大会に出席のため、六本木の国際文化会館へ。あまりに暑いので六本木の駅から会場までタクシーを使った。近距離新制度で410円で済んだのがありがたい。

 玩具福祉学会は、障がい児や認知症の高齢者への玩具療法のあり方を研究し、一般への普及啓発を目指した学会である。「学会」というより学習会、研修会というのが実態に近いが、毎年「玩具福祉研究紀要」を出版しているところは学会の名にふさわしい。

 障がい児のためにおもちゃを貸し出したり、おもちゃで遊んでもらったりするおもちゃ図書館の育ての親である小林るつ子さんは、昭和59年におもちゃ図書館財団を立ち上げた。私は昭和62年、厚生省障害福祉課長の時に、「村にも町にもおもちゃ図書館」(小林さんの著書のタイトル)を広げようと大活躍中の小林さんと出会った。その後、おもちゃ図書館を「卒業」して、15年前に玩具福祉学会を創設したのも小林さんである。

 83歳になった小林さん。最近は大腿骨骨折を起こして入院するなど、体調も十分ではない。この辺で玩具福祉学会の理事長を辞めることにするということで、玩具福祉学会を解散したいという意向が示された。そのことが今日の理事会で提起され、了承された。小林るつ子理事長の挨拶の後、私も名誉会長として挨拶をした。小林さん、長い間どうもありがとうございましたという趣旨の言葉を捧げた。

 玩具福祉という新しい領域を開拓し、さまざまな実績を重ねてきた玩具福祉学会。中心になって事業を進めてきたのが小林るつ子さんである。これからは、お仕事は一休みにして、ゆったりとした時間をお過ごしなさってください。お疲れ様でした。そしてありがとうございました。


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