宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

浅野史郎メールマガジン バックナンバー

浅野史郎メールマガジン ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2001/10/22

http://www.asanoshiro.org/                 第10号

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       10月29日開催の豪華鼎談に、是非ご参加下さい

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> <<目次>> <



 [週刊コラム・走りながら考えた]

  ○「国体の開催」(浅野史郎)



 [お知らせ]

  ○10月29日開催の「豪華鼎談・地域から日本を変える」のご案内 

  ○浅野史郎の政策をホームページへ掲載いたしました。 

  ○相互リンクしていただける方を募集しています。



 [寄稿]

  ○「浅野史郎の七不思議」(寺島実郎・(財)日本総合研究所・理事長)



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> [週刊コラム・走りながら考えた] <



 ○「国体の開催」(浅野史郎)



 第56回国民体育大会―新世紀・みやぎ国体が、10月13日開会し、18日終了

した。49年ぶりにホスト県を務める宮城県の知事としては、競技や観戦にお

いでになる方々のご満足を第一義に考えていた。その目標は十分達成できた。

開会式のご臨席をはじめ、各種競技をご覧いただいた天皇皇后両陛下にも、

ことのほかお喜びいただいたものと思う。



 その一番の要因は、天気である。期間中、一度も雨にあわなかった。特に

開会式は、式典演技の最中にロイヤルボックスの前方の空に虹がかかるとい

う、思いもかけない空の演出に奇跡を感じてしまうほどであった。その式典

演技でも、公募で集まった演技者の楽しげなパフォーマンスが、見ている人

達に感動を与えた。



 競技に関して言えば、宮城県選手団は天皇杯、皇后杯ともに獲得できた。

優勝、入賞目的のために、他県から移入選手を入れることはしないという、

「手づくり選手での総合優勝」を当初から目指していた。それが達成できた。

国体前年に選手強化費が大幅に削減されるという「逆境」も、選手・監督一

丸となって撥ね返してくれた。活躍があまり見込めない競技ほど削減幅を大

きくしたのだが、むしろそういった種目が予想以上の活躍をした。悔しさが

バネになったのかもしれない。申し訳なかったと思う反面、よくやったと思

いきり賞賛したくなる。



 この財政難の時期に、これだけの費用をかけて・・・というご批判もあっ

たはずである。国内スポーツの中での国体の位置付けも、往年に比べれば確

かに低下している。それらのことを考え合わせても、やはり、国体開催をお

引き受けしてよかったと改めて思っている。



 県内各地域での受け入れが素晴らしかった。町をあげての歓迎。例えば、

ハンドボール競技の会場となった大衡村では、170軒を超える民家が選手

の民泊を引き受けた。世帯数の1割を超える。矢本町では、町内会単位で各

県選手を受け入れ、ソフトボールの試合では、その県の活躍に熱狂的な応援

を繰り広げた。アーチェリーの開催地の東和町では、町民が研修を受けて審

判員を務めた。こんなエピソードが至るところで生まれた。



 この熱気は地域の活性化につながる。美しい自然、おいしい食材、暖かい

人情に他県の選手達は感銘を受け、地域の人達は改めて誇りを感じたことだ

ろう。自分の住む地域への誇りと自信、国体開催を契機にこれらが取り戻さ

れた。



 ボランティアの活躍も、この国体の開催を通じて大変に目立った。各開催

会場での献身的な働きぶりは、訪れた全ての人に感動をもたらした。競技の

直接運営にあたったスタッフの数は、先催県に比べればむしろ少ない。その

スタッフの働きが目覚しいことと、運営のシステムがうまく回って、少ない

人数でも円滑な運営が可能になった。



 このあと、27日から3日間第1回の全国障害者スポーツ大会が開催される。

「バリヤフリー国体」の締めくくりとなる大会である。この大会を有意義に

終えたあとに、宮城の地にバリヤフリーの見事な花が咲くことだろう。そん

なことを期待しながら、あとひとふんばりしたい。



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> [お知らせ] <



 ○10月29日開催の「豪華鼎談・地域から日本を変える」のご案内 



 来る10月29日、仙台市青年文化センターにおきまして、三井物産戦略研究

所長・寺島実郎氏、高知県知事・橋本大二郎氏、宮城県知事・浅野史郎の三

人による「豪華鼎談・地域から日本を変える!〜世界・日本・地域を語る〜」

と題した講演会を開催いたします。

 詳しくは、以下の通りです。



 とき  2001年10月29日(月) 開場 午後6時30分 開演 午後7時

 ところ 仙台市青年文化センター

      仙台市青葉区旭ヶ丘3-27-5 TEL.022-276-2110

      (仙台市営地下鉄旭ヶ丘駅下車1分)

 出演者 寺島実郎・三井物産戦略研究所

     橋本大二郎・高知県知事

     浅野史郎・宮城県知事



 <入場無料>



 お問い合せ

     TEL.022-265-3666 FAX.022-265-3667



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 ○浅野史郎の政策をホームページへ掲載いたしました。 



 10月11日に発表いたしました、浅野知事の政策の全文を、夢らいんホーム

ページへ掲載いたしました。 

 政策全文でA4サイズ19ページ分にもなります。是非、プリントアウト

してご覧ください。



政策のページはこちら

 http://www.asanoshiro.org/seisaku/index.htm



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 ○相互リンクしていただける方を募集しています。



 浅野史郎の個人サイト「浅野史郎・夢らいん」へリンクしていただけてい

る方が増えてきました。その中には、浅野史郎の「応援ページ」もあります

し、ごく普通の趣味のホームページもございます。ですので、お気軽に相互

リンクのお申し込みをしていただければと思います。



 また、「浅野史郎・夢らいん」はリンクフリーですので、どんどん、リン

クしていただければ幸いです。



 なお、リンク用のバナーも出来ましたので、リンクしていただける場合は、

そのバナーをお使いいただければ幸いです。



リンクページはこちら

 http://www.asanoshiro.org/link/index.htm



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> [寄稿] <



 ○「浅野史郎の七不思議」(寺島実郎・(財)日本総合研究所・理事長)



 同世代人として、浅野史郎こそ「地方から日本を変える男」だと確信して

いる。中央集権で貫かれてきた日本の政治システムを住民自治に立った新し

い政治システムに変えていく担い手となり、やがては中央の政治にも登場す

るニュー・リーダーとなるであろう。この人物の思慮深さ、基軸を守り抜く

意思には心からの敬意を抱いており、付き合いを重ねるほどに友情を深めて

いる。



 しかし、こんなことを述べたてても格別面白くないので、浅野史郎を観察

して発見した「浅野史郎の七不思議」を参考に供したい。



第一の不思議:コーヒー一杯おごられようとしない頑固さ

 コーヒー一杯で恩にきせようとも思わぬが、「けじめ」なのか思いつめた

ように他人からおごられることを拒否する。立派といえば立派なのだが、時

に頑なで融通のきかない男との印象を与える。でも、この律儀さが浅野史郎

なのである。



第二の不思議:奇妙なほどの人脈の広さ

 女性プロデューサーの一人者、残間里江子さん、筋道を通す辛口評論家の

佐高信さん、「政治ジャーナリズムの罪と罰」の著者、田勢康弘さんなど極

めてユニークな人達が深い友情を浅野史郎に感じているようである。人間の

幅の広さなのか。



第三の不思議:生真面目なのに洒脱

 どんな話でも真剣に受け止める姿勢を保ちながら、突然、相手が腰砕けに

なるような絶妙の冗談をいう。「落語研究会出身」という伝説はやはり本当

なのか。



第四の不思議:田舎者なのに国際人

 土の香りがするような素朴さを印象付けながら、ワシントン駐在などで身

につけたのか、相当な国際人である。国際人とは、相手の立場でものを見た

り、考えたりできる複眼的視界の人であり、この人の自然な気働きは尋常で

はない。



第五の不思議:人間好きなのに浮いた話なし

 人懐こく、人当たりがよい割には、女性に対して、慎重かつクールである。

したがって、見事なほど奇妙な女性を近づけない。それでいて、「非情さ」

を印象付けないのだから、本当は策士なのか。



第六の不思議:相も変わらずジョッギングを続ける執拗さ

 自分の体を動かしてものを考えようとする意思表示なのか。力むこともな

くジョッギングを続けていると聞く。継続は力なのか、それとも単なるパブ

ロフの犬なのか。ここまでくると、「ジョッギング道」の探究者然としてき

た。



第七の不思議:アライ熊のような顔だが豹のように精悍

 愛嬌のある温和な顔だが、実は機を捉えるセンスは抜群であり、打つべき

手は俊敏である。八年前に知事になった経緯もそうだったが、勝負カンの良

さは絶妙である。肝腎なときには決して手をぬかない。



 こうして並べ立てると、不思議すなわち浅野史郎の魅力に見えてくる。と

もかく、男の友情を刺激する男である。



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> [編集後記] <



 今回の寺島先生の「浅野史郎の七不思議」は、いかがでしたでしょうか?

寺島先生がいつもの重厚な語り口ではなく、ユーモラスに浅野知事を表現し

ているのが、とても新鮮です。



 私は、生徒として寺島先生の講義を聴いていたので、自然と"先生"とつけ

てしまいます。講義中は「静かにしろ」などと言わなくとも、大講義室に満

員の学生が水を打ったように静まり返って、先生の話を聞いたものでした。



 寺島先生が繰り返し私たち学生に伝えた言葉に

「冷静かつ客観的に、自分を見つめなさい」と言うのがあります。

 この言葉を、迷いそうな時には思い出すようにしています。



 今回の寄稿の中にも「基軸」という言葉で表されています。



 それでは、次号の「浅野史郎メールマガジン」をお楽しみに。 (一馬)



                        皆さんのご意見、ご感想をお待ちしております。

                            メールアドレス mmz@asanoshiro.org



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発行:浅野史郎・夢ネットワーク メールマガジン編集局 渡辺一馬


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