宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

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浅野史郎メールマガジン ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2001/10/29

http://www.asanoshiro.org/                 第11号

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       本日、夜開催の豪華鼎談に、是非ご参加下さい

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> <<目次>> <



 [週刊コラム・走りながら考えた]

  ○「8年目を終えるにあたり」(浅野史郎)



 [お知らせ]

  ○本日、夜開催の「豪華鼎談・地域から日本を変える」のご案内



 [寄稿]

  ○「日本の看板知事・浅野史郎さん」(細川珠生・政治ジャーナリスト)



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> [週刊コラム・走りながら考えた] <



 ○「8年目を終えるにあたり」(浅野史郎)



 宮城県知事としての2期8年間が終わろうとしている。この8年間、自分

としては全力を尽くして知事業を務め上げたという自負はある。「ああすれ

ばよかった」とか、「もっとあそこでがんばれば・・・」という思いはほと

んどない。手を抜いたり、気を抜いたりすることなく、常に全力投球の8年

間であった。その意味では、悔いはない。



 その8年間が、外からどういう評価を受けるか、それは私自身の思いとは

別問題である。「見るべき成果は、情報公開しかない」といった言い方をさ

れるが、一つでも見るべき成果があるのは、うれしいことである。情報公開

は、県警との県議会を舞台にした「論争」など、派手で目立つ。目立たない

が、自慢できる成果は、情報公開の陰に隠れてしまう。



 福祉先進県への取組みは、8年前、知事に最初に就任した時から力点を置

いていた。全国で初めての、県が関わって作った痴呆症の高齢者のためのグ

ループホーム「こもれびの家」を名取市に設置した。県内全市町村での24時

間巡回型ホームヘルプ・サービスのシステム。これも全国初である。知的障

害者のグループホームは、私が厚生省障害福祉課長時代に全国規模で始めた

ものだが、知事就任時には、県内8ヶ所で東北6県で最低クラスだった。そ

れが、平成13年6月現在で100ヶ所。全国のトップクラスである。



 知的障害者の通所施設の定員も、結構増えた。平成6年に474人だった

のが、平成13年には997人と倍増。精神障害者の社会復帰施設は、ゼロ

から9ヶ所、182人の定員へ。障害を持った人達を地域で支える施策は、

この8年間で大きな充実を見た。



 末期がんの患者さんなど、終末期を安心して送るためのホスピスケアにつ

いては、施設面でも在宅対策でもシステムを整備した。障害者芸術祭の開催、

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんへの総合対策、医療を必要とする

生徒の通学支援など、全国に先駆けた宮城県の取組みもいくつか進めてきた。



 産業経済部の創設、産業技術総合センターの整備、アグリビジネスの振興、

産業振興アクションプランの作成、みやぎ産業振興機構の整備などの産業振

興策、仙台空港新旅客ターミナル、3000メートル滑走路の供用、三陸縦

貫道路の整備などの県土づくりも着実に進めてきた。



 なによりも、8年前、誇りと自信を失ったかに見えたこの宮城県に、誇り

を取り戻すことにおいて、力を尽くしたという思いは強くある。宮城県庁も、

宮城県民も、今やうつむきかげんに歩いてはいない。自信を持って、全国に

その存在を誇示できる。人間の場合でも、組織でも、地域でも、元気の素は

自らの存在に自信を持つことである。宮城県では、一人ひとりが輝いている。

知事としての活動の中で、そういう元気の素を、私として県民の皆様に振り

撒くことができたと感じることができる。



 8年間を通じて、心身ともに健康そのもので過ごすことができたのが何よ

りうれしい。風邪を引くことは何度かあったが、仕事を休むほどのものはご

くわずか。これは、日頃のジョギングで鍛えたおかげだろう。これからも、

風を感じながら走り続けたい。



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> [お知らせ] <



 ○本日、夜開催の「豪華鼎談・地域から日本を変える」のご案内 



 本日10月29日、仙台市青年文化センターにおきまして、三井物産戦略研究

所長・寺島実郎氏、高知県知事・橋本大二郎氏、宮城県知事・浅野史郎の三

人による「豪華鼎談・地域から日本を変える!〜世界・日本・地域を語る〜」

と題した講演会を開催いたします。

 入場お申し込み無しでも参加できます。



 詳しくは、以下の通りです。



 とき  2001年10月29日(月) 開場 午後6時30分 開演 午後7時

 ところ 仙台市青年文化センター

      仙台市青葉区旭ヶ丘3-27-5 TEL.022-276-2110

      (仙台市営地下鉄旭ヶ丘駅下車1分)

 出演者 寺島実郎・三井物産戦略研究所

     橋本大二郎・高知県知事

     浅野史郎・宮城県知事



 <入場無料>



 お問い合せ

     TEL.022-265-3666 FAX.022-265-3667



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> [寄稿] <



 ○「日本の看板知事・浅野史郎さん」(細川珠生・政治ジャーナリスト)



 私がはじめて浅野知事にお会いしたのは、4年半ほど前。私が某シンクタ

ンクで地方自治の取材を担当していたときでした。そのときは、シンクタン

クの代表やほかのスタッフも一緒で、私は末席で遠くから、表情豊かな知事

を眺めていた程度の接触しかありませんでした。その後、東京で知事が講演

される機会に、足を運び、講演の後、覚えていて下さっているかどうか、不

安になりながら、思い切ってご挨拶をさせていただいたら、「やあやあ、久

しぶり。元気?」と親しげにお答えしてくださったことが、何よりうれしい

ことでした。



 知事というご職業は、たくさんの方にお会いして、いつどこで会ったのか、

覚えていないことの方が多いと思います。私は女性ジャーナリストというこ

とで、普通より印象を強く残せるかもしれませんが、それでも、一度お会い

したぐらいで覚えていてくださる方ばかりではないどころか、ほとんどの知

事さんは、すぐに忘れてしまいます。その中で、浅野知事のかけてくださっ

た言葉は、駆け出しジャーナリストだった私に、大きな勇気を与えてくださ

いました。



 その後、何度か取材でお世話になり、私は全国各地で講演するときなど、

知事が出演されたお米のCMを引き合いに、「首長は、自分の愛する土地をもっ

とアピールしなくては。たとえば、宮城の浅野知事のように」と話していす。

いまや、浅野知事の一挙手一投足が非常に気になるようになりました。



 一番最近では、今年7月、福島で開かれた全国知事会議でお目にかかりま

した。その晩、福島からの中継でTBSの「筑紫哲也のニュース23」に一

緒に出演することになっていたのです。その放映にあたり、浅野知事が座長

を務められることになっていた、地方財政の分科会を取材させていただきま

した。浅野座長の進行で、非常に闊達な議論が行われながらも、分科会のメ

ンバーには、必ずしも浅野知事のような「改革派」知事ばかりではなく、現

状維持の方も半数ぐらいはいらっしゃいました。それこそ、180度違う意

見がでるテーマもありましたが、浅野知事はユーモアたっぷりに、そして、

すべての意見を生かしつつ、事務局が(議論の前から)用意していた「アピー

ル文」をほとんどすべて書き直すという大作業を、座長としてこなしていら

したのです。



 その後の記者会見では、知事会への批判の質問などが出ていましたが、浅

野知事は苛立つことなく、「よくぞ、聞いてくれました!」と、記者よりも、

ひとまわりもふたまわりも大きな余裕をもって接してくださるその姿に、知

事としての8年間の自信が感じられたのです。



 浅野知事に接すると勇気がもてる。そして、楽しい!

 浅野知事はそんな方だと思います。

 日本の「看板知事」として、益々のご活躍をお祈りしております。



                 細川珠生さんのホームページはこちら

                   http://www.cheering.net/tamao/



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> [編集後記] <



 今回の第11号でこのメルマガの発行は一時中止となります。インターネッ

トによる情報提供が、告示後どれだけ許されるのかが決まっていないためで

す。次の発行予定は、投票日の翌日11月19日となります。同様に、夢らいん

ホームページの更新も10月31日までとなります。



 これまで、インターネットを通じていろいろな情報提供をすると共に、皆

様からのご意見や応援メッセージをたくさん頂きました。これからも、どん

どんお寄せ下さい。



 それでは、次号の「浅野史郎メールマガジン」をお楽しみに。 (一馬)



                        皆さんのご意見、ご感想をお待ちしております。

                            メールアドレス mmz@asanoshiro.org



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発行:浅野史郎・夢ネットワーク メールマガジン編集局 渡辺一馬


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