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浅野史郎メールマガジン バックナンバー

浅野史郎メールマガジン ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2001/12/17
http://www.asanoshiro.org/                 第16号
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> <<目次>> <

 [週刊コラム・走りながら考えた]
  ○「2001年を振り返って」(浅野史郎)

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 [寄稿]
  ○選挙スタッフの雑感 その1(早坂麻里さん)

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> [週刊コラム・走りながら考えた] <

 ○「2001年を振り返って」(浅野史郎)

 21世紀最初の年として、それなりの感慨を持って迎えた2001年も、
残すところあとわずかとなった。過ぎし一年を振り返る時期である。

 総じて言えば、世紀の始めにふさわしい、明るく、希望に満ちた年とはか
け離れた年であった。なにしろ景気が悪い。「景気」といえば「気」の持ち
ようで変わる、今悪くても、景気は循環するものなのでいずれは好転するの
だが、どうもそうは思えない。つまり、景気が悪いという以上のもの、経済
状況すべての構造的な転換の時期であって、これまでの処方箋がほとんで役
に立たないらしいということに、いやでも気が付かされる年であった。だか
ら、不安が広がる。希望が持てない。そんな思いが一年を通して宮城県を、
そして日本全体をおおっていた。

 そして、9月11日のニューヨーク貿易センタービルの攻撃、ワシントン
の国防総省の攻撃である。「あなたは、あの瞬間どこにいたか、何を感じた
か」ということが、これから何年経っても繰り返されるほどの衝撃的な出来
事であった。

 私は、テレビ朝日の「ニュースステーション」で見ていた。始めは、なん
のことやら飲み込めなかった。そのうち、とんでもないえらいことだという
ことに気が付いた。テレビの映像で、瞬時に、全世界にこの事件が伝えられ
ることの意味も改めて考えさせられた。

 アフガニスタンでの戦闘、ニューヨークの現場のがれきの山の映像で、こ
の事件の衝撃がまだまだ続いていることを思い知らされている。この9月11日
以前の世界と、それ以後の世界とが大きく違っているし、違ってくるだろう
という気がする。それだけの歴史的意義のある大事件が、今年起こったので
ある。

 住友生命の募集した今年の「創作四字熟語」に、「瞬禍終塔」というのが
あった。「春夏秋冬」が同時多発テロに変わる。この言葉とともに、私の生
きている間、忘れることのできない出来事である。

 BSEの国内発生が、今年の丁度同じ頃明らかになった。「狂牛病」の用
語は、あまりにも悪い意味でのインパクトが強過ぎる。行政としてはBSE
(牛海綿状脳症)を使う。それはともかく、畜産農家としては、自分たちの
責任では全くないことのために、大きな被害を蒙っている。宮城県という地
方自治体も、同じように、事後措置に追われている。「閑話牛題」(閑話休
題)、「被害牛(モー)騒」(被害妄想)という作品もあった。

 明るい話題が続いたのは、今年の後半になってから。宮城ローカルで言え
ば、「新世紀みやぎ国体」と第一回全国障害者スポーツ大会の成功、ベガル
タ仙台のJ1昇格である。ベガルタ仙台が昇格を決めたのは、11月18日、
京都パープルサンガ戦の残り1分であった。同じ日に投票が行なわれた宮城
県知事選挙の話題がしぼんで見えたのは、決して私のひがみではない。ベガ
ルタ昇格のニュースには、私自身が、文字通り飛び上がって喜んだものだ。

 続いて、ワールドカップのイタリアチームが、仙台をキャンプ地に選んだ
というニュースである。このことがどれだけ大きな意味を持つかを知るのは、
むしろこれからだろう。すごいことである。仙台市当局の努力と、受け入れ
ホテルであるロイヤル・パークホテルの英断に心から敬意を表したい。

 愛子さまのご誕生には、全国が沸いた。命名に際しては、特に、仙台市民
が興奮した。仙台市青葉区にJR仙山線「愛子駅」があるからである。私は、
すぐ近くに県立子ども病院の建設予定地があることを思い浮かべた。めでた
い、めでたいことである。

 こうして、年の終わりに、いいニュースが重なった。この調子で、2002年
はいいニュースが続いてもらいたいものである。

最後に、私の創作5文字熟語。「もう僕三選」(孟母三遷)。時の流れは速
いものである。
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> [寄稿] <

 ○選挙スタッフの雑感 その1(早坂麻里さん)

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     選挙スタッフの雑感を掲載いたします。トップバッターは、
    選車スタッフの早坂麻里さんです。
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 初めて選挙戦に参加して知ったことは大きく二つ。

 一つは、選挙戦ってこんなにシンプルでクリーンなものなんだということ。
偉い人がたくさんいて、事務所にはいつも寿司桶があって、おにぎりには一
万円札がはいっていて(某TVドラマでやっていた)、、、、そんな光景を
想像していたが。

 私達選車スタッフは知事夫妻を含めても10人程度。マイクを握ったり、
100円カンパ箱を持ったり、青い旗を振って交通整理したり、それぞれが
いろんな役をこなす。選挙ジャンバーもなく、それぞれ私服に青いスカーフ。
寿司桶どころか、食事はいつも車中で早食い。お金をかけない代わりに、人
の力の集まりで戦っていることを実感した。

 二つめは、生身の"浅野史郎"を知ったこと。

 宮城生まれ宮城育ちのわりには、今まで一度もなまで"浅野史郎"を見た事
がなかった。私が選挙スタッフとしてデビューした日。「お 新人か。」と、
史郎さんから声をかけてくれた。私は心の中で、「お 本物の浅野史郎
だっ。」と、多少ミーハー気分だった。

 初めての選挙スタッフ、初めてのウグイスだったが、緊張することもなく
気分良く"浅野史郎"を連呼できたのは、マイクを握る私に 史郎さんが時折
助手席から「いいぞっ。」「よし いい声だ。」と、気分を盛り立ててくれ
たからだと思う。

 投票日11月18日。ノーネクタイにジョギングシューズの史郎さんから、
ピシッとスーツを着てネクタイを締めた県知事史郎さんになっているのを見
たときは、嬉しい反面、遠い存在になったように思えて少し寂しい気持ちが
した。

 今はもう、私たちの史郎さんではなく、みんなの史郎さん 宮城の史郎さ
んになってしまったが、たまに親父ギャグを言ったり チョコレートをつま
んでいたりする生身の史郎さんを知っている私は、宮城県民としてほんの少
し誇りに思っている。


 P.S 今回の選挙スタッフとしていただいたお給料で、応援に来てくだ
さった堂本知事のお膝元であるディズニーランド&ディズニーシーで豪遊し
てきました。宮城県バンザイ。千葉県もバンザイ。

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> [編集後記] <

 今回から始まりました「選挙スタッフの雑感」シリーズですが、いかがで
しょうか。選挙と聞くと”あの”イメージが浮かんできますが、今回の早坂
さんが書いているように、そんなことはありませんでした。

 さて、来週はどなたが書いていただけるのでしょうか?

 それでは、次号の「浅野史郎メールマガジン」をお楽しみに。 (一馬)

                        皆さんのご意見、ご感想をお待ちしております。
                            メールアドレス mmz@asanoshiro.org

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発行:浅野史郎・夢ネットワーク メールマガジン編集局 渡辺一馬


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