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浅野史郎メールマガジン ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2002/11/26
http://www.asanoshiro.org/                  第64号
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 [週刊コラム・走りながら考えた]
  ○「フルマラソンを走る」(浅野史郎)

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 ○「フルマラソンを走る」(浅野史郎)

 今回は、極めて個人的なことを書いてしまう。私の趣味である走ることに
ついて。そして、その延長線上の、11月24日(日)の河口湖マラソンへ
の参加について。

 私のランナー歴は、1987年8月からだから、15年を数える。その年
の7月の人間ドックでの成人病(現・生活習慣病)まっしぐらの指摘から、
真人間になることを誓い、その中の一つとして、有酸素運動を週4回以上や
ろうと思い立った。有酸素運動といえば、水泳、速歩き、ジョギング、縄跳
び・・とあるが、最も手軽にできて、飽きないのがジョギングだろうと、走
ることを選択した。

 それが、あっという間に楽しみになり、趣味になり、今日まで続いている。
始めてすぐに、体重が順調に減っていって、肥満から来る身体上の問題点が
一つひとつ解消していったことも、大きな励みになった。

 仙台に来てからは、毎週日曜日に西公園の源吾茶屋の前に集まって走るグ
ループ、SMC(サンデー・マラソン・クラブ)のメンバーとして走っている。
そのメンバーである、いずれも県庁職員の森由喜男、菅原久吉両氏と一緒に、
このたび河口湖マラソンを走ってきたというのが、今回のテーマである。

 フルマラソンを走るのは、これが4回目になる。最後に走ったのが、平成
5年4月の小笠・掛川マラソン。始めてフルマラソンを走ったのもここであっ
た。2回目はつくばマラソン。フラットなこのコースでは、3時間56分の
最高タイムを記録した。

 今回の河口湖マラソンは、9年半ぶりになる。現職知事のうちに、フルマ
ラソン走りたいなと思っていたのだが、54歳の年齢を考えると、あまりぐ
ずぐずはしていられない。森由喜男「コーチ」の励ましもあり、「よし、挑
戦してみよう」と思ったのである。今年の春ぐらいから、なんとなく「今年
中」というのを目標にして走っていた。河口湖にしようと思ったのは、夏ご
ろか。これが最後になるかもしれないのだから、大好きな富士山の見える
コースにしようということであった。

 ということで挑戦した、第27回河口湖日刊スポーツマラソン。朝から霧
雨ようのものが降る天気だったが、スタート地点では上がっていた。天候:
曇り、9.0℃、東北東の風0.4m。走る条件としては、最善に近いのだ
けれども、いかんせん、肝心の富士山が全く見えない。

 スタート8時半。なにしろ、参加者は1万人を越えている。フルマラソン
だけで、6283人が走る。スタート地点は芋の子洗い状態。それでも、ス
タートラインにたどりつくまで2分11秒で済んだ。靴紐にチップをくくり
つけてあって、スタートラインをランナーが越すと、チップを記録が感知し
て、計時が始まり、ゴールすると止まる。そして、数秒後には、一人一人の
記録票がパソコンから出てくる。今頃のマラソン大会は、こういった具合に
なっている。だから、スタート地点にたどりつくのが遅れても、あわてるこ
とはない。

 1万人が走り出す姿は圧巻である。我々は遅いほうのグループだから、先
行する大群の姿を後ろから眺めることになる。前方が登り坂にかかると、そ
の姿がはっきりと見える。その迫力たるやとんでもないものである。

 それにしても、こんなに多くの人間が、フルマラソンを走るのである。同
じ日に、つくばマラソンに、同じぐらいの人数が走っている。人はどうして
42,195mという過酷なレースに挑むのだろうか。私自身もその一人で
ありながら、そんな感慨にとらわれる。

 そして、私にとっては、このレースは、実際過酷だったのである。5キロ
地点ぐらいから、左の腰のあたりに違和感を感じた。10キロ過ぎぐらいか
らは、それが痛みに変わった。だまし、だまし走ったが、25キロぐらいで
は腰から膝に来てしまって、「これでは完走は無理かも」と心配になってし
まうほど。30キロからは、5キロごとに止まって足を屈伸し、森コーチに
つぼを押さえてもらって、また走り出す。しかし、足の痛み、足の重さはど
うしようもなくて、最後のほうは、ともかく完走だけを目指すことに切り替
えた。歩いているのか走っているのかわからないぐらいのペースまで落とし
て、やっとのことでよたよたゴールイン。タイムは、4時間17分23秒。
4時間をちょっと越えるぐらいで走りたいなと思っていたので、悔しいとい
えば悔しいが、こんな状態では完走できただけでもありがたい。総合順位:
6283人中3215位。種目順位(一般男子45−54歳の部):1137人中705位。

 ということで、私の9年半ぶりのフルマラソンは、一応完走ということで、
幕を閉じた。伴走してくれた森、菅原両氏に感謝したい。帰りの列車の中で
は、三人でビールを飲みながら反省会。こういうのが楽しいと言えば楽しい。
どうですか、皆さんも、フルマラソンとまではいかなくても、走ることに挑
戦してみては。

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> [編集後記] <

 季節はずれの台風に、ちょっとびっくりしました。雪が降った後の台風と
いうのも、珍しいのではないでしょうか。もっとも、東北に近づいたときに
は、勢力が弱まって「台風」ではありませんでしたが。

 それでは、次号の「浅野史郎メールマガジン」をお楽しみに。 (一馬)

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発行:浅野史郎・夢ネットワーク メールマガジン編集局 渡辺一馬


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