宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』

私の政策

誰にも誇れる、美しい品格のある、
真に豊かなみやぎを目指して

基本姿勢

<各論>

[1] 21世紀型豊かさの実現

 日本一の福祉先進県を目指し、日本の福祉のモデルとなる施策を増やしていきます。特に福祉の面で遅れをとっている、精神障害者の地域での生活を確保するための方策を充実させます。

 医療面では、小児医療の充実、その中核的施設としての子ども病院を開設します。その運営には、公設民営方式の利点を生かした自由な発想による病院経営、地域住民の支援を取り入れたボランティアの最大限の利用など、みやぎらしい特色のある方式を採用します。
 また地域でのホスピス・ネットワークなど、終末期を自宅で過ごすことができる体制の整備を図ります。

 さらに「環境立県」を提唱します。これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄の経済や生活様式から決別して、循環型社会を構築して行く必要があり、リサイクルの推進などモデル的な施策を進めます。

 福祉と環境に着目して「真に豊かな安心とゆとりの地域」を作っていくことによって、21世紀型の豊かさの先鞭を切ります。そういう県土をつくることによって、そこに住まう県民一人ひとりの誇り高き生活を確保したいと考えています。



[2] みやぎらしい教育の確立

 教育は、21世紀を担う自立した知識人の育成や新たな社会的インフラを形成するために極めて重要です。

 そのためには中央追随でない「分権」と「競争」の視点を組み入れたみやぎらしい教育を進める必要があります。

 顧客満足度を最大にするための教育行政の変革、教育内容や教員が正しく評価されるシステムの導入、みやぎらしい障害児教育の推進、さらには雇用情勢や新たな産業に対応するための職業教育・再教育に力を入れて進めます。

 また県民の芸術文化、地域文化への関心や生涯学習への意欲に応えるため、ライフステージを通した総合的な施策として推進していきます。

 「教育立県みやぎ」は、子供たち、県民全般にとって、大きな誇りとなるものと確信します。



[3] ものづくり産業の再生

 確かな科学技術を基礎に製造業を中心とする「ものづくり産業」の再生を図ります。農業も宮城県の基幹産業として、しっかり育成します。どちらにも共通の条件として、人材育成と技術開発、さらに技術に裏付けられたコスト削減も県も一緒になって追求していきます。

 また産業の情報化、情報産業の集積などのため「みやぎマルチメディア・コンプレックス構想」の実現を図り、仙台市を中心にIT産業の拠点化を進めます。

 宮城県が自分の足でしっかりと立っていくことができる、ものづくり産業を再生することは、誇りある県土づくりの条件であると考えます。


[4] 個性ある地域づくりにより郷土自慢を

 県内71の市町村がそれぞれの特色、個性を生かした地域づくりができるような仕組みを作ります。その前提として地方分権を進めます。県として東京モデルをいたずらに追い求めない。県内自治体として、仙台モデルをいたずらに求めない。「ないもの比べ」でなく、「あるもの探し」の精神で地域自慢できるような個性ある地域づくりを応援します。

 ただし東日本そして宮城の成長をリードする仙台都市圏の都市機能整備は必要です。

 個性ある地域こそ住民の誇りの原点です。「貧しさ比べ」、「ないもの探し」でなく、地域自慢、郷土自慢を高らかに唱えることができる状態をつくり出したいと考えています。


[5] 県財政の再建と県庁改革の徹底

 財政再建に道筋をつけることが私の使命です。県債償還のピークとなる平成21年ごろまでの財政運営を見越した上での財政再建策を確立します。いわゆる「既得権」にも手をつけざるを得ません。苦い薬も我慢してもらわなければなりません。

 県政が担うべき範囲を時代に合わせて十分吟味し、シフトすべきはシフトし、民間や市町村に委ねるべきものは思い切って委ねていきます。例えば県が運営する各種施設の廃止、民間委託、民営化を推進するほか、公的サービスを担う外郭団体にも競争原理を導入し、結果として県民サービスの一層の向上につなげたいと考えています。

 今後は「あれも、これも」ではなく「あれか、これか」の厳しい選択が求められます。そのような選択の過程を適時適切に情報公開しながら「オン・ザ・テーブル」の議論を展開するという方式を採用します。

 県庁改革については、単なる事務執行官庁から政策官庁へとさらに大きく舵を切っていきます。中央追随組織から自ら考える組織へ、そして顧客満足度を最大限にすることが目標であるとする意識を徹底します。一人ひとりが、やりがいと誇りを持って仕事に邁進できる宮城県庁をつくりあげます。

 そういった県庁組織を持つことが、県民皆さんから見ても誇りに思えるような宮城県庁にしていきたいと考えます。

 以上各論で5つの基本政策の柱を掲げましたが、これらについて全力で取り組んでいきたいと考えています。


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基本姿勢

お急ぎの方は、以上の二項目をご覧ください。
より詳しくは、以下の「基本政策の具体的な内容」をご覧ください。

基本政策の具体的な内容


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